■ネコ 難治性の口内炎に塩化亜鉛療法(Bスポット療法) #FIV FeLV #塩化亜鉛療法 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

↑コロイドヨードの噴霧

 

昨日、書きました「モーズ軟膏」の薬効は、

 

■がん 表在性がんにモーズ軟膏 #乳がん #モーズ軟膏

 

*塩化亜鉛によるもの

*、亜鉛イオンは水溶液中で蛋白質を沈殿

*組織の収斂や腐食

*亜鉛には殺菌作用

*腫瘍の除去とそれに伴う止血、浸出液の抑制

*二次感染による悪臭の軽減

 

『モーズ軟膏』は

*米国の外科医Frederic E.Mohs博士が創始した

*組織を化学的に固定することを目的とした外用剤

以下を参考にしています。

https://www.mohscollege.org/about/about-mohs-surgery

 

モーズ軟膏は、主として皮膚がんの治療法として疲れていましたが、その後外科、耳鼻科領域で広く行われた療法であります。

 

●塩化亜鉛療法

*『モーズ軟膏』同じように、塩化亜鉛を使う治療法があります。

**人間では、鼻・喉の違和感や痛み、鼻づまり等の上咽頭炎の症状に対して、1%塩化亜鉛液を塗布

*痛みがあるので、もふもふちゃんの場合は、鎮静化が行う方が望ましいです。

*1分もかからない作業ですので、人間の場合は無麻酔で行っています。
 
もう何も出来ないといわれているがんや難治性の口内炎には、塩化亜鉛療法というのが、適用の場合もあります。
 
かかりつけ医にご相談してみてください。
 
塩化亜鉛療法、Bスポット療法だけではなく、コロイドヨードの噴霧も並行して行っています。