■がん 元気なシニアが食事療法をするとどうなるか? #がん#アルカリ性食 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

 

多頭飼育をしているワンコさまの場合は、1頭だけ食事療法というのは難しいので、全部のワンコさまに食事療法をされます。

 

どちらもシニアになれば、それで大丈夫だと考えています。

●理由

*私たちの食事療法は、がんにまけないからだを作るものだから。

*がんになることを防げることが出来る。

 いまラッキーは16歳を過ぎていますが、がんにならず元気にしています。

 

 注意:6歳以下のワンコさまは、タンパク質の関係上から、全く同じというわけにはいかないのかも。

 

 

このような理由から、ある飼い主さんは、2頭にシニアのワンコさまに同じような食事を与えました。

*1頭は、がんでシニア(Aちゃん)

*もう1頭は、がんではなくシニア(Bちゃん)

 

 

2頭とも血液検査、尿検査をしました。

違いが出るのでしょうか?

 

答え 出ました。

 

Bちゃんは、すぐに尿のPHがアルカリ性になりました。

Aちゃんは、尿のPHが7でした。

食事療法で尿のPHが7.5前後になるようにしています。

 

何故、このような違いが出るのでしょうか?

 

●理由

Aちゃんは、がんを持っているので、カラダがほっておくと酸性に傾く。つまりがんは、そこだけに見えるけれど、全身が炎症を起こっています。

カラダの中で火事が起こっている状態で、それを鎮めないと、免疫系が上手く動かないし、がんがエポトーシスしてくれないと、考えています。

 

●飼い主さんのすること。

*尿検査用紙を買う

無理なら、PHの試験用紙を買う。

*血液検査をする。

*体重測定

*ウンチの観察

 

これからのことをしながら、専門医のもとで食事療法を受けましよう。

 

なんとなく食事療法をしていないで、尿や血液検査などのデーターを元にすすめしょうね。