ペットショップから、購入したワンコさまが、ずっと下痢で血便と粘膜便をしていたので、来院されました。そのもふもふちゃんは900gのトイ・プードルでした。
子犬、子猫で痩せている場合は、体力もない状態なので、手厚い治療が必要です。
保護した子猫なども同じような状態で来院されるケースをよく見ます。
このような場合は、
●下痢パネル
という検査をしていただきます。(外注です)
結果が出るまで、下痢の治療をしておくのですが。
この子は、ジアルジア症でした。
●ジアルジア症
*寄生虫疾患です。
*ジアルジア症は、原虫の一種であるランブル鞭毛虫 (giardia lamblia) が感染
*子犬や子猫は免疫力が弱いので、糞便による汚染が起こりやすい多頭飼育環境で多く発症し
(治療法)
*皮下点滴
*皮下にジアルジア用の抗生剤
免疫強化の治療法
*ラクトフェリン
*乳製菌のサプリメント
*丸山ワクチンの目薬
私たちの病院は、腸内細菌叢が健全になれば、ジアルジアがいなくなりますので、免疫誘導の治療をします。内服薬で抗生剤を出すことは、慎重にしています。
このワンコさまは、体重もすくすくと増えて、元気になり治療は終了しました。
●子犬、子猫の注意点
*毎日、体重が増える子は、予後がいい。
*体重が減る子は、あまりよくないで、濃厚な治療が必要。
(飼い主さんがすること)
*子犬、子猫が下痢が続くようなら、下痢パネルをしてもらう。
ウンチを持っていく。
*腸内細菌叢を考えた治療をしてもらう。
*ジアルジアの場合は、寄生虫なので、ウンチがついたものは基本破棄。