■がん 元気玉を送るは本当か? #マイクロバイオータ #細菌 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

↑ 会って元気玉をもらおう!!
 
FBなどので、重篤なもふもちゃんが出てくると、
 
『元気玉を送る』とか『元気玉を送るわ」

 

というのが出ていますね。

 

本当に元気になるのでしょうか?

 

答えは本当です。

 

ただ、ネット上ではよくなくて、会いにいかないと元気玉を送ることは出来ないのです。

 

(何故、元気玉が効くのか?)

腸内細菌叢という言葉はご存時だと思います。

 

それをもっと発達させて、口や皮膚にも細菌はいます。

人間の細胞は60兆個、腸内細菌叢は100兆個といわれているので、口、皮膚も含めた『マイクロバイオータ』という考え方になるともっとたくさんの細菌が人間のカラダに棲みついていることになるのです。

 

つまり元気のないもふもちゃんに元気なもふもちゃんが会いにいくと、皮膚を通して、あるいは舐め合って最近を渡し合いをすることが出来るのです。

 

そんなことがあるの?と思われるかもしれません。

 

(高齢者で緻密なネットワークがある人が元気)

 

 ということがわかっています。

 たとえば、会食に行ったり、お話をするだけで、細菌の譲渡が出来るからです。私の知り合いで、92歳のおばさんがいます。その人は、とても92歳とは思わないほどお元気(ひとりでお出かけするし、料理も自分で作っているひとり暮らしです)です。毎日、近所の人とお話して、朝、夕方に犬の散歩の人が集まっています。そのときに細菌の交換をしているのでしょう。もちえろん、好奇心があり、動いているということもあります。人と話すとこんないいこともあるのです。

 引きこもりのお年寄りが元気がないのは、自分の細菌が交換をしていからでしょう。

 

 

(肥満のマウスと痩せたマウスを入れると肥満のマウスは痩せる)

 

 ということもわかっています。

 同居することで、微生物の交換が行わることがわかっています。肥満の人は腸内細菌叢の細菌が悪いこともわかってきています。

 

 

(今日のまとめ)

 元気玉は送れます。

 直接、会って触れて、微生物の交換をしてあげてね。

 

近い将来、マイクロバイオータを調べれば、がんが治る日が来るのでしょう。