■ペット ココナッツミルクをシニアに。#ココナッツミルク#Coconut milk | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

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ココナッツミルクを入れたもの。

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ココナッツミルクを入れる前。

16歳になったラッキーは、元気だけど病気を持っています。
1.僧帽弁閉鎖不全症
2.肝臓病
3.関節炎

です。
それで、毎日、サプリメントや薬を飲まなといけないのですが、機嫌が悪いと、幾つかサプリメントや薬を残します。
気持ちよく飲んでもらうために最近は、ココナッツミルクをあげることもあります。

上の白い液体が、ココナッツミルクです。

『ココナッツミルクとは』
1.甘くない。(甘いのは、ココナッツジュース)
2.ココナッツを熟して固くなった固形胚乳を絞ったもの。
   ドロリとした固まりと液体がある。

『ココナッツミルクの栄養素』
1.ラウリン酸

    植物性油脂でココナッツオイルの主成分です。
   中鎖脂肪酸なので分解が早くすぐ吸収
   代謝が早い

   シニアになる脳がブドウ糖の取り込みが上手くいかなくなると認知症などになりやすくなります。

    中鎖脂肪酸は、ブドウ糖の代わりに脳に取り込まれて、認知症予防にもなるといわれています。

2.ミネラル

    カリウム、マグネシウム、マンガン、鉄など。

3.ビタミン

   ビタミンB1  ビタミンB6.ナイアシン、葉酸など。
これがあるので、少しフードに混ぜています。

『ココナッツミルクを与えるときの注意点』
1.糖分の摂り過ぎに注意

2.アレルギー反応がある場合がある
    下痢、嘔吐、耳の痒み、口の周りの腫れや痒みなどがあれば、やめてくさね。

3.酸化しやすい。
   だいたい缶で、売られているので開封したら、タッパーに入れて冷蔵庫に。

    この辺りは、ココナッツオイルより気をつかいますね。

ココナッツミルクは、全部の猫さまやワンコさまに適用かどうかは、わからないので、皮膚に塗る、少量を与えて様子を見るなどして下さいね。

よろしくお願いします。