がんの子を多く診察しているので、転院の子もたくさんいます。
分子栄養学を勉強している私にとっては、
『何を食べているか?』は、大切なことなので、必ず尋ねます。
『がんなんで、何でも食べさせてあげて下さい、っていわれましたが』とのこと。
血液検査を見ると、
1.BUN(尿素窒素)が異常に上がっている。
2.CREが、少し上がっていた。
つまり『腎不全』になっていたのだ。
飼い主さんにお尋ねすると、
1.馬肉
2.他の動物性タンパク質
を多量にあげらていた。
確かに、がんになると
1.貧血
2.低タンパク質
3.低アルブミン
になりやすいです。
それで、動物性タンパク質を与えたいのは、理解出来ますが、カラタと相談しながら食事をあげないとです。
血液検査を見ながら、食事やサプリメントをあげることは、大切です。
BUNやCREが上がってきたら、
1.動物性タンパク質を減らす
2.アミノ酸の点滴
3.アミノ酸のサプリメントを与える
などしないと、食事で病気を作っていることになります。
がんなので、好きなものを食べさせたいというのは、よくわかりますが、がん以外の病気を作ってしまうこともあるのでね。
食べものだけ気をつけていたら、がんならないとは、いい切れませんが、やはりがんになりにくいカラダを作ることは、大切ですね。