■ペット 軟便難民を作った獣医学 下痢も治り体重も増えたました。#下痢パネル#ラクトフェリン | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

 

 

数件の動物病院を巡ってこられたワンコさまの飼い主さん、ウンチを持ってきてもらうようにいうと、

「何度も糞便検査はしています」

 

といわれてましたが、まだ下痢パネルをしていなかったのんで、それをしました。

 

(下痢パネルでわかる疾患 犬)

1、犬腸管コロナウイルス(CECoV)

2、犬ジステンバーウイルス(CDV)

3、犬パスボウイルス2(CPV2)

4、クロストリジウム・パーフリンゲンス・エントロトキシンA

5、ジアルジア

6、クリプトスリジウム

7、サルモネラ

8、カンピロバクター・ジェジュニ

9、カンピロバクター・コリ

 

 

(下痢パネルでわかる疾患 猫)

1、猫コロナウイルス(FCoV)

2、猫汎白血球減少症ウイルス(FPLV)

3、クロストリジウム・パーフリンゲンス・エントロトキシンA

4、ジアルジア

5、クリプトスリジウム

6、サルモネラ

7、トキソプラズマ

8、トリコモーナス・フィータス

9、カンピロバクター・ジェジュニ

10、カンピロバクター・コリ

 

がわかります。

まずこれがないこと、もしあれば、それを治療します。

このワンコさまは、下痢パネルが全部(-)だったので、

(治療法)

1、下痢どめ

2、腸内細菌叢のサプリメント

3、ラクトフェリン

 

でカリントのようなウンチになり、体重も200g300gと増えて元気にしています。

 

軟便難民の子は、

1、低体重

2、低タンパク質

3、低アルブモン

 

の子が多く、そのような状態にすれば、のちのち病気が増えるので腸内細菌叢を気をつけてあげてくださいね。

 

ウンチは、腸内細菌叢を表します。下痢も便秘もよくないです。