■ペット 清水富美加さんの出家といまの動物病院の問題点 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

image
↑エアコン、電気ひざ掛け毛布で寝ているラッキー。


朝、起きたら15歳の愛犬・ラッキーは、ヘソテンで熟睡していました。
どっぷりシニアのラッキーは、心臓病を持っていますが、こんなに元気に楽しそうに、暮らせるような時代になっているのです。

知識と知恵があれば、愛犬や愛猫は、いまの日本は元気で長生きできます。

いま話題の「清水富美加さんの出家といまの動物病院の問題点」を考えてみたいと思います。

清水富美加さんは、芸能界を引退して、「幸福の科学」に”出家”しました。
理由は、よくわかまりませんが、テレビなどを見ていると、坂上忍さんは、「ぼくらもいまは売れているが、始めは5万円の月給だった」というようなことを吠えて、井上公造さんの芸能事務所の擁護などをされています。ワイドショーを眺めていると、毎日のように清水富美加さんのことが報道されていますね。清水さんの芸能界の引退のひとつの原因は、金銭的なことがあるのかな。


芸能界は「夢を売る商売だから」ら下積みがあってもいい、やりたい人は一杯いるので、我慢しろ、みたいなところがあるのでしょね。
だんだんそういうことが、いまの社会に合わなくなったひずみもあるのではないか、と思ってみています。仕事する前から、弁護士をつけて契約をして、それから仕事するような社会になっていくのかもしれません。

動物病院をしていると、飼い主さんの獣医師のずれをこの清水富美加さん事件のように感じます。

いまの飼い主さんの中には、
1、元気で長生きして欲しい。
2、多少手間やお金がかかってもいいので、しっかり予防をしたい。
3、がんなどの病気があってもクロリティー・オブ・ライフ(QOL)が維持出来ればそれでいい。


という人が増えているのです。

それなのに多くの動物病院は
1、がん手術をしても転移再発のことを考えていない
2、栄養指導をしない。
3、腸内細菌叢の指導をしない。



それで、飼い主さんはネットの情報に振り回されます。
ネットは、正しいことが出回っているとは限りません。


昨日は、舌に黒の斑点がありそれが、メラノーマだといわれて心配されて来院。
舌にメラニン色素があっただけなので、メラノーマではありませんでした。

獣医師も考え方を変えて、時代に合わせた技術や知識を提供していかなければと。

私は、ラッキーに
1、温活
2、タンパク質中心のフード
3、腸内細菌叢のことを考えた食事
4、心臓病の薬

などをして大切にしているので、15歳を過ぎましたが、元気にしてくれています。ラッキーに長生きして欲しいと思っています。

お大事になさってくださいね。