■ペット 腸炎が続くと必須アミノ酸(トリプトファン)が低値になる。 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

 

アミノ酸という聞くと、難しいように思われるかもしれません。

 

猫さまやワンコさまは、必須アミノ酸があります。

必須アミノ酸は、自分の体の中で作ることが出来ないアミノ酸です。食べるもので取らないといけません。

 

猫さまの必須アミノ酸

1、  フェニルアラニン
2、  ロイシン
3、  バリン
4、  イソロイシン
5、  スレオニン
6、  ヒスチジン
7、  トリプトファン
8、  リジン
9、  メチオニン

10、 アルギニン

11、 タウリン

 

ワンコさまの必須アミノ酸

1、 フェニルアラニン
2、  ロイシン
3、  バリン
4、  イソロイシン
5、  スレオニン
6、  ヒスチジン
7、  トリプトファン
8、  リジン
9、  メチオニン

10、 アルギニン
 

 

下痢が続くと、トリプトファン低値を示すことが多いです。

 

下痢を治すことももちろんでですが、その間は、アミノ酸低値になるのでアミノ酸補給は、大切なことです。

 

いまは、獣医学でも血液検査で、アミノ酸の分析をしてくれるところがあるので、愛犬や愛猫のアミノ酸の状態がよくわかります。

 

下痢や便秘を治すことも大切ですが、アミノ酸のことも忘れずにね。

トリプトファンが不足すると、睡眠障害や情緒不安定になったりもします。

トリプトファンは、セロトニンやメラニンを作るものです。

 

カラダ全体を見ながら、治療していきたいものです。(下痢のときは、アミノ酸の補給も忘れずにね)