■ネコ 『軟便難民』を作った獣医界4 下痢止めの効かない下痢って | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

↑2016.05.03 のシアンちゃん。ハンモックの上でいい顔しています。

 

このブログを書き始めて、こんなに下痢の猫さまがいることを知りませんでした。

たとえば、下痢の子がいると、

1、ウンチを持参してもらう。

2、持参が無理なら、写真を撮ってきてもらう。

 

私がすること

1、飼い主さんに食べているものを尋ねる。

2、オヤツは、与えていないのか。

3、最近、新しくフードを変えてないかと。

 

もちろん、細菌性やウイスル性などの下痢はあります。

抗生剤の注射とか、下痢止めの注射とかします。

 

それでも反応が悪い場合は、フードを疑います。

数か月、どこの病院に行って治らないとなると、やはり食べるものに反応している可能性が高いのです。

 

 

下痢を止めての薬に反応がないときは、やはりもっと違うアプロチが必要ではないか。

 

 

私の愛犬・ラッキーは、食欲旺盛で何でも食べる、新しくできたフードを試しに与えてみる。合わないものを食べると、その日からウンチが下痢っぽくなる。それで、これは会わないので与えないと、すぐによくなる。

 

獣医師って、犬や猫を飼ったことがある人が全部、なっているわけでないのだ。

そうだと、飼い主としての?がわからないことがあるように思う。

 

処方食で下痢が続けてば、成分を見て考えて欲しかった。

 

このシアンちゃんとエトちゃん(後日、詳しく書きますね。)という猫さまは、『軟便難民』だっとけれど、フードを変えただけで、数日で、ウンチが固まった。下痢止めも抗生剤も使っていない。

↑2016.05.03 シアンちゃんのウンチ

 

このウンチとシアンちゃんの顔は、以下のブログからいただきました。

ぬこぬこの モカとシアン ときどきHIGEさん

http://ameblo.jp/loretta01/page-3.html

 

エトちゃんもまだ、2日ですが、一日に20回ぐらいウンチをしていたのに、朝だけで晩は、『ウンチ待ち』の状態だそうだ。

 

『軟便難民』の猫さまにとって、『ウンチ待ち』っていい言葉ですね。