ねぶた祭り終了後に八戸や弘前に移動する際の混雑に嫌気がさして
今年は高額宿泊料金に目をつぶって青森市内のホテルに宿泊することにしたが
祭りの興奮とほどよい人疲れのなかをホテルまで歩いて帰れる快適さは何よりだ。
当日は2時過ぎに青森着、おきな屋さん奥のカフェで一休み、リンゴジュースが美味。
ホテルチェックイン後に古書「らせん堂」で友部正人の自薦エッセイ集を購入、
織物と同じように店の風合いが出ている古書屋さんは棚を眺めているだけで面白い。
そろそろ身辺整理と同じく積読だけの蔵書の整理も考えなくてはいけない年頃なので
こういう古書屋さんの棚に置いてもらえるならば、本にとってもいいような気がする。
ご亭主が「本は送ってもらって構わない」というのでお言葉に甘えてみよう。
ねぶた小屋で照明のつかないうらなりのねぶたを見てまわる。
ねぶた大賞をとった北村麻子さんの「鬼子母神」に額が飾られていた。
ウクライナやガザの世相を映しての大賞受賞でもあるのだろう。
カミさんが予約してくれた柳町通りの「一っ福」で早めの夕餉、
ねぶたの出発地点に近いので店の前には何台ものねぶたが集結してくる。
夕暮れにそれぞれのねぶたを目指して跳人も次第に集まってくる。
祭りは非日常の場なので祭りの始まりと終わりの時間の愛しさもまた格別だ。