金沢から七尾の幸寿司まで「のと里山海道」で1時間ちょい、

中能登から海沿いの一般道を走ると七尾に近づくにつれて

瓦屋根にブルーシートの家がやたらと目立つようになる。

一月一日の能登地震からもうすぐ半年だというのに

金が足りないのか資材が足りないのか人手が足りないのか、

七尾の町に入ると倒壊した家屋がニュース映像そのままに

多数の家々が手付かずのままおかれていることに驚いた。

 

フェンスが歪みデッキの板が浮いてしまった港の公園は立ち入り禁止、

その脇を抜けて犬を散歩している何人かの地元の人を見かける。

倒壊したり傾いたりしている家々が残る町で暮らす人の営み、

営みというのは普段にして不断の暮らしなのだと思う。

営みのもどった人といまだもどらない人が混在している土地、

幸寿司さんも店を再開したのは水道がもどった二月半からだという。

 

おまかせの十貫、すみイカ、甘エビ、サヨリ、ヒラメの昆布締め、

能登の毛蟹、しまエビ、バイ貝、ブリ、アジ、ウニをいただく。