年明けの一日の夕16時過ぎにスマホから緊急地震速報が鳴り

その大きさに猫のフクは慌てて自身の際の避難場所に逃げ込む。

 

能登半島での大きな地震、TVの正月番組はすべて報道番組になり

大津波警報も出されてTVからアナウンスは緊迫感に満ちたものになる。

全てのチャンネルが現地の状況を伝えようとするがソースが少なく

夜になり輪島と珠洲市内の火事の映像が延々と映し出される。

NHKと民放の儀礼的措置としてのニュースの取り扱いの違いか、

いくつかの民放は21時をまわると正月特番をながし始めた。

 

翌朝、ヘリコプターから焦土となって白い煙がまだ残る輪島市街と

あちらこちらで潰れた家の多数ある珠洲市内の映像が送られてくる。

海沿いの駐車場から朝市通りの辺りは100棟ほどの家が焼けたという。

2022年2月に歩いた朝市通りのすべての家が燃えてしまったことになる。

あのときに出会った人やガラス越しに見た三匹の猫はどうなっただろう。

みんなでお昼を食べた朝市通りから少し離れた町家のフレンチの店も

画面に映し出された映像の中にさがしてみたけれどわからない。

でもこんな世の中ならわからない方がいいこともある。