劇団民藝の「巨匠」を見にいく。後方に空席あるもほぼ満席。

民藝はいい意味でも悪い意味でも真面目な劇団だと思う。

いつも舞台に真面目に向き合い、ふざけるということがない。

マクベスの短刀の場面などはなんとでも演出できそうな気がするが

奇抜な解釈とか斬新なことはしないのが劇団民藝なのだろう。

 

 

今月初めに新国立劇場でみたオペラの「こうもり」の演出は

日本語の台詞を随所におりこんで笑いをとっていく手法で

エンターテイメントに徹しているがやり過ぎといえばやり過ぎ。

 

オペラの「マクベス」や「コジ・ファン・トゥッテ」など

現代に設定をおきかえた演出で大成功した舞台もあるけれど

さすがにベートーヴェンのオペラの「フィデリオ」のエンディングで

善と悪が入れ替わり善玉が殺されて終わるという原作とは真逆の演出、

これには勘弁してよという気分になってしまった。