とりとめなく
女友達のことを
書き連ねて。
帰国したばかりの
リキシが
結局あのブログは
あの女たちを
批判しているようでもあり
擁護しているようでもあり
何が言いたいのか
と、問うてくる。
批判も擁護もしていない。
ただわたしは、彼女たちの中に
自分自身を見つけているだけなのだ。
働かぬ女を褒め殺す女の
“意地悪”さも
自分の力だけで城を作ろうとする
“屈強”さも
夫の裏切りを他人に重ねる
“卑屈”さも
形を変えて、
わたしの中に存在している。
だから批判どころか
さらにさらに相手の思考を
掘り下げるように辿っては
急に客観的になってみたりして
この自分を省みたりするのだ。
女友達の姿は、合わせ鏡のように
「今のあんたはこんな女」
と、わたしを映し出す。
夢に出てきた
もう今はもう会わない
その女友達でさえ
彼女と同じ匂いを
深い深い潜在的な意識の中に
私が内包しているのでは
とさえ思えてしまう。
意地悪で屈強で卑屈。
だけど華やかで
凛として、
社会的規範を守ろうとする
生真面目さを
彼女たちの中に見るたび
わたしもまたそのような
女なんだなと
安堵もする。
どちらがどうと言う話でもない。
少しだけ、別の生き方を
選んだだけの
それだけのことだと
女ばかりの宴で
わたしは頬杖ついて
笑っていたりする。
わたしは
高校時代や大学時代の友人
会社の同期にリキシを紹介
したことがない。
よほど、
このブログの中で
自分をさらけ出し、
リキシリキシと酔狂に
語っているから可笑しくなる。
だからここに出てきた
女友達の誰もが
リキシに会ったことはない。
まだ会社を辞めようか
どうしようか
迷いに迷っている時
昨日ブログに書いた“屈強な女”と
もう一人の女友達で
イタリアンを予約した。
主婦業を生業とするそのヒトは
都会のど真ん中に一戸建てをかまえ
働く女の憧れを一身に集める
正統派な匂いのする専業主婦。
「あの人の結婚、あの人の子育ては完璧」
と言われている。
約束の時間に2時間遅れて現れたそのヒトは
我が子の小学校受験結果をまくしたて
超有名女子大のエスカレーターに
乗せるか、六大学の一つのそれに
乗せるべきかを私たちの机上に乗せた。
私たちは結局
その議題に3時間付き合い
閉店間際に好きにしたら?
と言いかけて。
そんな彼女が終宴も真近に
「ところで、あなたの彼氏ってどんな人?」
「出身地は?」
「大学は?」
「ご職業は?」
「どこにお住まい?おいくつ?」
「初婚?」
と聞いてくる。
簡単にかいつまんで話したが
どうも元妻がおり、
私たちが入籍しないスタイルを
貫くことが腑に落ちなかったらしい。
「妻といつどうして別れたの?」
「愛が保てると思っているの?」
「妻を捨てたんだから、
あなたも捨てられるに決まっている」
「子供を作らないってどういうこと?」
横に座る“屈強な女”も慌てるほどに
彼女の興味に性急な妄想が入り混じって
いくのがわかる。
そうだった、彼女は2年前
旦那様とその浮気相手と
妊娠中の身重の身で
修羅場を見、まだその傷が癒えていない。
えぐれた傷をかばうように
愛は信じるに足りず、
夫婦の現実は厳しいのよ。
あなたは夫婦がなんたるかを
知らないのよと彼女は語り続ける。
あなたと入籍しないのはリキシが妻に
その想いをまだ残していているからかもよ。
夫婦とはそういう絆があるもので
妻には彼が成功するまで
支えた経緯も貢献もある。
それなのに妻を捨てた不実な男。
きっとまた同じことを繰り返し
あなたに幸せはやってこないと。
もうとっくに、そこにリキシの実像はなく
彼女の妄想上創り上げた別の男が立っている。
わたしは黙って聞き続けた。
何を言っても、言葉に言葉を
重ねる相手には無言が一番便利だからだ。
15歳の時から友人だった彼女とわたし。
互いにそれぞれの時間を重ね
それぞれに愛の痛みを知り、
譲れぬ価値観を作り上げたと言うことだろう。
結果、寂しいけれど
40代にして、なんだかとっても
居心地が悪い人になってしまった。
きっと彼女もそう思っているに違いない。
彼女は別れ際
「まぁね、所詮“社会性のない主婦”が
言うことだから気にしないでよ」
と言って手を振る。
そんな言葉を免罪符にしたら
それはあなた“賢い主婦”に失礼よ。
そう言って私も手を振った。
彼女の卑屈さと
私の卑屈さはいい勝負なんだろう。
先日のバーで
「で、どんな人?」と
その屈強な女が私に問うてくる。
Funnyな男を選び続けたわたしが
ついていくと決めた男が
どんな人か知りたいらしい。
「お父さんがね、よくぞ
この男を選んだと泣いて喜ぶタイプの人よ」
と、笑ってきっぱり答えた。
会ってみたいわねと彼女が言って
「でもあの子は、会いたがらないかもね」
と言うから
「彼“が”会いたがらないわ」
と言葉に重ねて、
きっぱり答えてしまった。
高校時代や大学時代の友人
会社の同期にリキシを紹介
したことがない。
よほど、
このブログの中で
自分をさらけ出し、
リキシリキシと酔狂に
語っているから可笑しくなる。
だからここに出てきた
女友達の誰もが
リキシに会ったことはない。
まだ会社を辞めようか
どうしようか
迷いに迷っている時
昨日ブログに書いた“屈強な女”と
もう一人の女友達で
イタリアンを予約した。
主婦業を生業とするそのヒトは
都会のど真ん中に一戸建てをかまえ
働く女の憧れを一身に集める
正統派な匂いのする専業主婦。
「あの人の結婚、あの人の子育ては完璧」
と言われている。
約束の時間に2時間遅れて現れたそのヒトは
我が子の小学校受験結果をまくしたて
超有名女子大のエスカレーターに
乗せるか、六大学の一つのそれに
乗せるべきかを私たちの机上に乗せた。
私たちは結局
その議題に3時間付き合い
閉店間際に好きにしたら?
と言いかけて。
そんな彼女が終宴も真近に
「ところで、あなたの彼氏ってどんな人?」
「出身地は?」
「大学は?」
「ご職業は?」
「どこにお住まい?おいくつ?」
「初婚?」
と聞いてくる。
簡単にかいつまんで話したが
どうも元妻がおり、
私たちが入籍しないスタイルを
貫くことが腑に落ちなかったらしい。
「妻といつどうして別れたの?」
「愛が保てると思っているの?」
「妻を捨てたんだから、
あなたも捨てられるに決まっている」
「子供を作らないってどういうこと?」
横に座る“屈強な女”も慌てるほどに
彼女の興味に性急な妄想が入り混じって
いくのがわかる。
そうだった、彼女は2年前
旦那様とその浮気相手と
妊娠中の身重の身で
修羅場を見、まだその傷が癒えていない。
えぐれた傷をかばうように
愛は信じるに足りず、
夫婦の現実は厳しいのよ。
あなたは夫婦がなんたるかを
知らないのよと彼女は語り続ける。
あなたと入籍しないのはリキシが妻に
その想いをまだ残していているからかもよ。
夫婦とはそういう絆があるもので
妻には彼が成功するまで
支えた経緯も貢献もある。
それなのに妻を捨てた不実な男。
きっとまた同じことを繰り返し
あなたに幸せはやってこないと。
もうとっくに、そこにリキシの実像はなく
彼女の妄想上創り上げた別の男が立っている。
わたしは黙って聞き続けた。
何を言っても、言葉に言葉を
重ねる相手には無言が一番便利だからだ。
15歳の時から友人だった彼女とわたし。
互いにそれぞれの時間を重ね
それぞれに愛の痛みを知り、
譲れぬ価値観を作り上げたと言うことだろう。
結果、寂しいけれど
40代にして、なんだかとっても
居心地が悪い人になってしまった。
きっと彼女もそう思っているに違いない。
彼女は別れ際
「まぁね、所詮“社会性のない主婦”が
言うことだから気にしないでよ」
と言って手を振る。
そんな言葉を免罪符にしたら
それはあなた“賢い主婦”に失礼よ。
そう言って私も手を振った。
彼女の卑屈さと
私の卑屈さはいい勝負なんだろう。
先日のバーで
「で、どんな人?」と
その屈強な女が私に問うてくる。
Funnyな男を選び続けたわたしが
ついていくと決めた男が
どんな人か知りたいらしい。
「お父さんがね、よくぞ
この男を選んだと泣いて喜ぶタイプの人よ」
と、笑ってきっぱり答えた。
会ってみたいわねと彼女が言って
「でもあの子は、会いたがらないかもね」
と言うから
「彼“が”会いたがらないわ」
と言葉に重ねて、
きっぱり答えてしまった。
もし今でも
あの伝説、飯倉キャンティに
時代の寵児たちが集うなら
前出した友人などは
きっと可愛がられ
アッコちゃんさながら
※川添明子さん
ドラマのような生き方を
するんじゃなかろうかと
思ったのは、会場で
そのキャンティオーナーの
元妻をみかけたからかな。
まぁ彼女は今でも十分
ドラマのような生き方をしているか。
その次の日、わたしは
別の女友達に急に呼び出され
30分で用意しろ!との号令に
そそくさと準備をして
外出をした。
まったくあの雑誌に出てくる
おんなには程遠い。
その女友達は
美術大学卒業とともに
空間デザインの仕事に就き
貧乏に貧乏を重ねたが
今、華開き、充実した日々を送っている。
彼女の作品集や
インテリア雑誌でのコメント
を見ると、気圧されるばかりだ。
彼女の案内のまま
方向感覚を失うほど
多くの角を曲がり
小さなバーに入った。
17時もまだ回っていないのに。
私が会社を辞めてから
彼女には初めて会う。
ことの流れをかいつまんで説明し
「まぁ良かったんじゃない」
といたって剣のない言葉をもらった。
「で、男に養ってもらうのは慣れた?」
と言うから、小さく頷く。
あなたの調子はどうなの?
そろそろ独立じゃないの?
と聞くと、
どこの世界も“男社会”で閉鎖的。
足のひっぱりあいで、
今は、その時期ではないらしい。
あなたの業界こそ
男の資本で、夫の力で
デザイン会社を作っている
ヒトが多いじゃん。
男を使えばいいじゃんと
蓮っ葉な物言いで
彼女に問うた。
私は嫌。
私には無理。
私は私の力ですべて作りたい。
そんなの(作りだされる空間が)
本物じゃなくなる。
美しくないもの。
男の力でなんて。
まるで身の毛もよだつ
とでもいうような
ジェスチャーをして
彼女はきっぱりと言った。
わたしは“へぇー”と言って
それはつまり
あなたは自分で土からこねて
レンガを作り、そのレンガで
家を作るタイプだとして。
そのレンガを
誰かの資本をもってして
調達し家を作るタイプの
女がいたとして
素人のわたしには
この世の多くの人間には
同じ家に見えるけど。
ましてや、その女の
誰かを引き寄せた力や
調達能力は才覚じゃないの?
と、わたしは考えますが。
と聞くと
やっぱり違うと言うのだ。
業界の目はちがうのだと。
彼女は自分の力で
のぼりつめたい、そう言った。
その気力が枯れることは
今はないと言う。
“屈強な”
という言葉が浮かんで
彼女を見つめる。
もう少し柔軟でいいんじゃないの?
と言いかけて、言葉を飲み込んだ。
昔の自分もきっとこうだった。
ひとりで積み上げねばならぬという
わたしの考え方は、リキシの目に
“屈強な女”と映ったにちがいない。
でも、その時はそれが正しかった。
正しかったと言うか
その軸をぶらすことなど
わたしには出来なかった。
ましてや、わたしは
彼女の住む世界の事情を知らない。
わたしはただ
“へぇー”とか“ほー”とか
言いながら彼女の話を
聞き続けた。
彼女は、みんなそれぞれの
生き方をするのねと
話を結びながら
あなた、
今、毎日何をしているの?
と私に聞いてくる。
ゴルフのレッスンと
ジム通いと
買いものと
子育て風な子育て
と答えてたら
“へぇー”と彼女が言って、
女として幸せになれたら
それでいいのと言葉を重ねたら
“ほぉー”と彼女が答えた。
あの伝説、飯倉キャンティに
時代の寵児たちが集うなら
前出した友人などは
きっと可愛がられ
アッコちゃんさながら
※川添明子さん
ドラマのような生き方を
するんじゃなかろうかと
思ったのは、会場で
そのキャンティオーナーの
元妻をみかけたからかな。
まぁ彼女は今でも十分
ドラマのような生き方をしているか。
その次の日、わたしは
別の女友達に急に呼び出され
30分で用意しろ!との号令に
そそくさと準備をして
外出をした。
まったくあの雑誌に出てくる
おんなには程遠い。
その女友達は
美術大学卒業とともに
空間デザインの仕事に就き
貧乏に貧乏を重ねたが
今、華開き、充実した日々を送っている。
彼女の作品集や
インテリア雑誌でのコメント
を見ると、気圧されるばかりだ。
彼女の案内のまま
方向感覚を失うほど
多くの角を曲がり
小さなバーに入った。
17時もまだ回っていないのに。
私が会社を辞めてから
彼女には初めて会う。
ことの流れをかいつまんで説明し
「まぁ良かったんじゃない」
といたって剣のない言葉をもらった。
「で、男に養ってもらうのは慣れた?」
と言うから、小さく頷く。
あなたの調子はどうなの?
そろそろ独立じゃないの?
と聞くと、
どこの世界も“男社会”で閉鎖的。
足のひっぱりあいで、
今は、その時期ではないらしい。
あなたの業界こそ
男の資本で、夫の力で
デザイン会社を作っている
ヒトが多いじゃん。
男を使えばいいじゃんと
蓮っ葉な物言いで
彼女に問うた。
私は嫌。
私には無理。
私は私の力ですべて作りたい。
そんなの(作りだされる空間が)
本物じゃなくなる。
美しくないもの。
男の力でなんて。
まるで身の毛もよだつ
とでもいうような
ジェスチャーをして
彼女はきっぱりと言った。
わたしは“へぇー”と言って
それはつまり
あなたは自分で土からこねて
レンガを作り、そのレンガで
家を作るタイプだとして。
そのレンガを
誰かの資本をもってして
調達し家を作るタイプの
女がいたとして
素人のわたしには
この世の多くの人間には
同じ家に見えるけど。
ましてや、その女の
誰かを引き寄せた力や
調達能力は才覚じゃないの?
と、わたしは考えますが。
と聞くと
やっぱり違うと言うのだ。
業界の目はちがうのだと。
彼女は自分の力で
のぼりつめたい、そう言った。
その気力が枯れることは
今はないと言う。
“屈強な”
という言葉が浮かんで
彼女を見つめる。
もう少し柔軟でいいんじゃないの?
と言いかけて、言葉を飲み込んだ。
昔の自分もきっとこうだった。
ひとりで積み上げねばならぬという
わたしの考え方は、リキシの目に
“屈強な女”と映ったにちがいない。
でも、その時はそれが正しかった。
正しかったと言うか
その軸をぶらすことなど
わたしには出来なかった。
ましてや、わたしは
彼女の住む世界の事情を知らない。
わたしはただ
“へぇー”とか“ほー”とか
言いながら彼女の話を
聞き続けた。
彼女は、みんなそれぞれの
生き方をするのねと
話を結びながら
あなた、
今、毎日何をしているの?
と私に聞いてくる。
ゴルフのレッスンと
ジム通いと
買いものと
子育て風な子育て
と答えてたら
“へぇー”と彼女が言って、
女として幸せになれたら
それでいいのと言葉を重ねたら
“ほぉー”と彼女が答えた。