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祈るまえに、恋をして。

ときどきぽつりと更新。

東京にいても
小さな揺れが連夜続き
なんだか眠れない夜が
続きますね。

電気の使用は最小限。
使用する部屋も最小限にし
今は娘の隣で寝起きしています。
こんなことで省電力化に協力できれば。

「いつも通りに」
そんな風に心がけても
どこか緊張感が抜けない
それが正直なところです。

被災者の皆様を想えば
その疲れ、寒さ、空腹感
これでもかという苦しみ
どうか1日も早く
救済されますように。


きしんちゃんは
生まれて初めて
大きな揺れを体験し
その恐怖がまだぬけ無いようす。

わたしの不在時は
「どこにいるの?」
「何時に帰るの?」
としきりに電話をかけてきます。

今は君をひとりにしてはいけないね。



街を歩くと、近所のスーパーでも
地震が起こる以前より
ご夫婦やカップル単位を多く見かけるような。

“ふたり”の単位で
行動する人が多い、そんな印象があります。

いつもは颯爽とひとり歩く奥様も
今日は旦那様の手をにぎって歩いている。

こんなときって、やっぱり
自分がどんな単位で生きていくか
なんとなく考えたりしちゃうよな
とおもいつつ。

誰かがそばにいてくれるだけで
心強く、前向きになれるって
ありますね。



ひとりでいない。
仲間外れを作らない。
ひとりにしない。



そんなことが、日ごろから
大切なんだなと
改めて感じたりしたこと。
とりとめのない、ことです。

さぁ、わたしの
もうひとりの
ひとりにしてはいけない人。

リキシさんは地震当日
関西に滞在しており、
飛行機の中で状況を
聞かされ、飛行機を降りたのだとか。

翌日早々東京に戻り
その混乱ぶりに驚いていました。

夕方には私の住まうマンションに
『つっぱり棒』とパンと果物を抱え
ぐらんぐらんと揺れた食器棚と冷蔵庫を
固定してくれました。

わたしたちはきしんちゃんの前では
不自然なほどの『おともだち』。

自室のドアからお顔だけ出し
「こんちわっ」と言っては
すぐ引っ込むきしんちゃん。
きしんちゃんに
緊張したまま
取りつけ作業をするリキシさん。

そのまま『おともだち』の会話をし
混乱の中の東京に戻っていきました。

わたしは
大切な人を
強く強く想う日々を
過ごしています。
皆さま、大丈夫ですか?
そしてご心配いただいた皆さま
ありがとうございます。

ブログで仲良しなあなた
連絡がとれず、
心配です。


東京でも大きな揺れ、
立っているのが精いっぱい。

こちらは、無事で、元気です。

時間を追うごとに
見えてくる被害の大きさに

時間を追うごとに
自分の心臓がバクバクしています。

日ごろから、非常食や水
非常用トイレや避難用の靴
そうそう緊急脱出キットなる
斧まで完備してあるんです。

すごーっつって言われます。

でもね、ちゃんと、ちゃんと
冷静になれませんでした。

住まう免震構造のマンション
高層階で体験する横揺れは、
より大きく大きく揺れました。
冷蔵庫の扉が空き、
中のものが飛び出る。
食器棚は倒れそうです。
絵画や写真立てが落ち
照明が揺れて。

ゆっくりと大きく揺れるせいか
船酔いみたいになりながら
わたしは心の中でなにやら
つぶやいておりました。

「わたしは、お母さんなんだから大丈夫っ!」

わたし、大丈夫でしょうか?汗

リキシさんは関西方面に出張。
連絡がつかないまま。

きしんちゃんは部活に行ったままです。

でもでも、なぜか今日のきしんちゃんは
昔からお世話になっている
ベビーシッターさん宅を訪問し
先代犬と同じゴールデンレトリバーを
保護していたのだとか。

なかなかつながらない携帯、メール。

多くの帰宅困難となった
道行く人の間を
不器用にゆるゆる自転車をこぐ
我が娘を、寒風の中見つけた時は
泣きそうでした。


目の前に広がるタワーマンションは
その他マンションの照明が
灯る中にあって真っ暗。

コンビニもスーパーも営業停止
ざくざく歩く帰宅者たちは
さぞお辛かったにちがいない。

それにしても、エレベーターなしで
階段をあがるわたしの体力の無さ。
生きるに弱い、そんな印象です。

どうかどうか、これ以上
被害が大きくなりませんように。
そして、悲しくも
その犠牲になられた方の
ご冥福を祈るばかりです。


リキシさん、早く帰ってきてください。
$祈るまえに、恋をして。

帰りの高速は
二人して
楽しかったね
という話に。

ゲージツに触れたことも
そうだけど
あの自然の中で
命あるものに触れて
こちらのほうが
“毒”を抜いてもらった
そんな感じがしていた。
心なしか体が軽い感じ。

ねぇねぇリキシ
昔からわたし思うのだけど
猫ってさ
人の不安とか
ストレスとか悲しみとか
食ってるんじゃないか
と思うんだよね。

人の心に棲む
不幸を食べて
そっけないように見えて
実は守ってくれてる。
そんな気がして
ならないのだけど。

だからさ
リキシの周りは猫だらけ
だったのね
そうひとり納得して
窓の外を眺めていたりした。

だってわたしより
リキシの現実の方が
ストレスフルだもの。

わたしの膝にも
一度だけ
その猫が乗り、しばらく
物言わず、目を閉じて
眠っていた。

その柔らかな骨格
生きるものの体温を、
その体毛の柔らかさを
自分の膝を通じて感じるたび
体の中は穏やかなものに
満たされるような気分に
なっていた。

わたしの不幸は
あの猫が食べちゃったに
ちがいない。





車中のわたしは
なんだかわたしにも
動物が飼える気がする!
と、そんな気満々で
ひとりほくそ笑み
鼻の穴を大きくしていたりしたかも。

それを察したリキシは
あなたぁもしかして
自分も飼えるとか
“妙な”自信持ってるでしょう?
とこちらの顔を伺ってくる。

それは他人様のお宅の出来事で
君に動物の世話は無理だよと
釘をさされていたりした。

そんっなことないもんねー。