ちなみに
リキシさんは肥満児だが
肥満遺伝子はない。
優良なただのデブ。
食べすぎの果て。
わたしはこの人と一緒にいて
食べさせなくては!と
焦ることがないから
お気楽でノンストレスだ。
だって私より先に
常に食べることが
あたまん中にある人だから。
今はかえってこの方が
わたしの「飢餓感」に対処すべく
彼の部屋の冷蔵庫に
唯一食べてよい
低カロリーなオレンジゼリーを
買い置きしてくれている。
キガカンっ!キガカンっ!
と怪獣が騒ぎだしたら
それをあうぅっっと
食べさせるらしい。
遺伝子一つ見てみても
男女の仲はおもしろい。
わたしにあるものが
彼にはなかったり
またその逆もあって。
その凸凹がまぁ程良く
組み合わさっているように思うのだ。
本能的に補い合うものを持つ人を
求め男女は出会うのかしらね。
例えば、正確さを求められたら
あくまで曲解かもしれないが
ストレスに強いか弱いかって
いう遺伝子因子がある。
細胞内のグルタチオンが
低下し、活性酸素が増えやすい。
また細胞の働きが低下する。
ストレスがかかると体調も
悪くなるって、そんなおはなし。
わたしは、この因子を有していて
ストレスにとんと弱いらしい。
この傾向は、ストレスホルモンの
検査でも出ていて、
とにかくストレスは大敵ですと
言われたわけ。
わたしはサプリメントを飲んでいる。
だけど錠剤を飲むのはへったくそだ。
ちょっと多いものだから、
ころころとお皿に出して
一個一個つまみ、
お水で丁寧に飲むんだけど
それでも時々無駄におぅぇっと
えずいて、涙目になり
朝晩難義している。
すんっごく苦手。
3個飲んだらいっぱいいっぱいなのに
飲まなきゃいけないのはたくさんあるのだ。
そんなわたしをリキシさんは
「あんた、よくひとりで生きてきたなぁ」とか、
「あんた、よく娘殺さなかったなぁ」とか、
そんなことを総合して
「Vちゃん、生きるに弱いねぇ」とか。
まじまじとえずく姿を見ながら言うわけ。
今回遺伝子からも
「生きるに弱い」
と太鼓判をいただいたようなものだ。
ちなみに、リキシさんは
この「生きるに弱い遺伝子」を
持っていない。
確かに見ていると
めっぽうストレスに強い。
生きるに強い。
わたしは人生のぎりぎりのとこで
生きていくに必要な
遺伝子を持ったこの男の手を
必死で掴んだんだわと思う。
これって案外生きるに強くないか。
そうそう
「生きるに弱い」ってことで
この検査では
「わたしストレス感じちゃダメだから!っ」
っていう印籠を手に入れた。
わたしはこの印籠を
大事に大事にさげていて
時々リキシさんに
ほらねと言ってみせている。