今だままならぬ | 祈るまえに、恋をして。

祈るまえに、恋をして。

ときどきぽつりと更新。

「世の中ままならぬ」なんて
達観したようでいて
物事目の前にすれば
あれこれと物申すのだから。
本当にムツカシイ。

お誕生日の朝
きしんちゃんが学校に
登校して後
リキシさんが花束を抱えて
おうちにやってきた。


祈るまえに、恋をして。

大きな花束と
アジサイを抱えて。

祈るまえに、恋をして。

このひとは
ままならぬことが
男女には縦横に
横たわっていると
学んでいる。

だから“努力”を
惜しまない。

その日の私の部屋は
たくさんのお花で華やいだ。




きしんちゃんは数日前
今年はプレゼントちゃんと買うんだからー。
と言い放ち、何がほしい?と聞かれていた。

あー、やっぱりこの子は
イタリアに連れて行ってから
この母を想う気持ちが変わったのねぇ
と、うれしかったわ。

「きしんちゃんは
何をくれるんだろうね?」
とか言いながら

部屋にある立派な花束に
気後れしなきゃいいんだけど
みたいなことも考えたりしていた。

「ママ!みんなみたいに立派な
花束じゃないけど受け取ってぇ」
と小さな花束を差し出す我が子を
妄想していたわけ。




その夜。きしんちゃんはなんかフツー。

「ねーなんで今日花がたくさんあるわけ?」

ときしんちゃんは聞いてくる。

「あのぉ、ママ誕生日なんですけどぉ」

とこの母が言えば

「ひひぃぃぃぃ」と息を吸い
「忘れてたぁぁあ!」と叫んでいた。

そーですよね、そーですよね。
いーの、いーの。涙

きしんちゃん曰く
「いっや、不思議に思ったんだよねー
こんな『花』ばっかでさ。
あじさいなんてあって
“虫”飛ぶじゃーんって思ったもん」

そう、我が家は虫が怖くて
観葉植物などを置かないのだ。

母の誕生日を忘れたのはいい。
そうそう母子家庭なんて
幼子目の前に母の誕生日祝いを
するなんてこたぁしない。
いたって普通の1日なのだ。

しっかし“虫”が飛ぶって
はなしはないだろう。
もっと考えることあるだろう。
リキシさんがくれたのに。
と言いながら
そうねそうね防虫ね。
と夜更けに虫対策をしたわたし。

なんだかちがうだろ。

この今だままならぬ
我がむすめ。