わたしたちは気ままに
香港島を歩いてまわった。
ショップに入るわけでもなく
蘭桂坊(ランカイフォン)から
SOHO(ソーホー)エリアを抜け
ヒルサイド・エスカレーターで
香港の上のほうへ、上のほうへ。
住宅地を見ては
ここあたりからは
賃料が相当高くなるんだ
という話をしながら。
でもね、香港に住むなら
やはりね、と
ビクトリア・ピークに
タクシーを走らせた。

ビクトリア・ピーク周辺は
高級住宅地。
わたしがブログをチェックする
香港に住まう秋田犬くんも
このあたりにお住まいだと
ブログから推測できる。
何気に超リッチな秋田犬くんなのだ。
夜景の写真はリキシに任せ
九龍を望む大パノラマもそこそこに
わたしは反対側の住宅地にご執心だった。
あの家すてき。
柔らかくともるシャンデリアが見えてる。
そして、そしてこの山の向こうには
わたしが住んでみたいもう一つの街
レパルスベイがある。
映画慕情の舞台となり
リキシが住むそのずっと前から
洋館が立ち並ぶ高級住宅地だとか。
「あなたホントに不動産好きだね」
とつぶやくリキシ。
「あったりまえじゃん」
と、元気よく答えたわたし。
あなたがむかし女性と居をかまえた
九龍サイドにはわたし住みたくないよ。
香港島サイドにわたしは住みたいよ。
と意地悪を心のなかでつぶやいて。
また来るからね、香港
そう言ってわたしたちは
ホテルに戻った。