我が娘は
呪いを多数かけるつもりか
自分でも
“ミサンガ”を作りたいと
言いだした。
「明日は部活がレストだから
ミサンガの材料を買ってきて
作りたいの!
“豊かな休日”にしたいの!」
と高らかに宣言する。
“豊かな休日”と
ジョシコウセイがか聞くのも
妙な気分だけど。
そして翌日曜日、
その材料を買いに行くと言う。
いつもなら帯同し
あれやこれやと二人で
ショッピングするのだけれど
我が娘も、そろそろ自立させねばと
ホビーショップのある
大きな街までひとり行かせることにした。
いちよう安全なルートと
街を選んだつもりだけど。
携帯に何度なくかかってくる確認。
ここはどこ?
どうやったら、その店につくの?
いくつ買っていい?
作り方の本も買っていい?
刺繍糸は何本買っていい?
質問のたび、私は電話で答え続け、
その度彼女はこうしたよ!
と報告してくれる。
途中、どの街にでもある
ちょっと恐いゾーンに
間違って出てしまったのは
想定外だったけど
走って、健全なゾーンに戻ったよ!
と携帯で報告する娘。
無事に門限を守り、家に帰ってきた。
「一緒にいけばよかった!」
と言うのは、ほしいものをたいてい買って
もらえる私のお財布を思ってのこと。
そして、娘は
黙々と、ミサンガを
作っている。
そんなに作って、何を祈るのか。
それは、聞いても教えてくれない。
最初の完成品。
うーん、あげるっと言って持ってきた。
うーんってなに?
