初 恋 | 祈るまえに、恋をして。

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昨日の夕食の時間
娘が突然切り出した。

「クラスのね、○場くんがかっこいいの!」

はぁ、ほぉ。

「なんかね、男前とかじゃないいだけど
フ・ン・イ・キっていうの?
ぶっきらぼうだけど、優しいんだよね~」

聞けば
4月に入学した娘は
まだクラスの男子とは
仲良しになりきれていないという。

そんな中で、彼女は
野球部に属す彼と
目が合うたびにドキドキ、
ニヤニヤするんだとか。

先日、クラスでの出来ごと。
机にすわりながら、
ペットボトルのごみ箱が定位置にない
とぼやく、我が娘。
「ペット~ボトルのごーみーばぁこぉ♪」
と適当な感じで探していたら
そのくだんの彼が、もの言わず
ひょいとゴミ箱を差し出し
「捨てれば?」と目で物を言ったのだとか。

「かっこいいぃ、超かっこいい」

そのさりげない姿が、かっこよかったと言う。
クラスの女の子たちは、別の男の子がいいって
言うんだけど、私は断然、○場くん。

「好きなのぉ?」

と聞くと

「そんなんじゃないよ!
彼女だっているらしいし、
アイドルが好きっていうのと一緒!なの」

「はぁ、アイドルじゃないのに?
クラスが一緒なのにぃ?」

そう聞くと、睨みつけられた。

彼女が、自分の恋に
気がつくのはいつだろう。
母は、それは“恋”というものだと
思うのだけれど。


先日、我が娘が詠った短歌。
「毎日ね
チョークの音を聞いている。
誰かここから、出してください」

あなたの手を取り、
教室から駆け出す男の子が
いつか、現れてしまうのかしらね。