女三姉妹。
いとさん
なかんちゃん
こいさん。
こんなこと書いて
ごまかしてみる。
それくらい
この姉に触れようと思うと
難儀なものに思えてくる。
母を愛す
母から愛される
でも書いたが
随分長いこと
この人に悩まされた。
父がぼそりと
その姉が
死んでくれたらなぁ
と、つぶやいたのを
聞いた。
そうかもなぁと
思った私は
高校三年生だった。
それくらい
父も母も
つらそうだった。
身内の恥を晒すようで
忍びないが
そういう姉である。
先日遠い親戚に不幸があった。
母親や姉・長女とのやりとり
をしていたら、携帯電話がなった。
1年ぶりか。
この姉の名前が表示されていて
何回も、何回も鳴り響くコール音。
私はとることが出来なかった。
一言「もしもし?」と出ることが
できないまま
ただ、その表示を見つめていたら
電話はまるで死ぬみたいに
鳴らなくなってしまった。
いつも、結局、何をしても
少しの痛みとか
少しの後悔とか
少しの懺悔とか
私に持たせて、
この姉は生きている。