そのブランドイメージと
企業価値の向上を
はかりましょう。
とはCIやブランディングの
プレゼンによくある挨拶。
クライアントの顔を見ながら考えるのです。
本当に100年たったら。
私も、この席にいる人たちも
もうこの世にはいない。
私の愛するあの人も、いない。
私のしでかした罪も
埋まらなかった“穴”も
つぶすことができなかった“しこり”も
すべてこの世から、音もなく消えていく。
誰の記憶にも残らず
すべてが、しんと静かに忘れられていく。
そう思うと、私は心から安心をするのです。
無になってしまえることが、安心するのです。
会えなかった無念も
その、えぐった傷も
言葉にならなかった言葉も
愛しあった時間も
あの体温も
あの笑顔も
もう誰の記憶からも“私”がなくなり
その輪郭もなくなって
ただ、風がふくような
風景だけが広がっている
そんな100年後を想像しているのです。
一瞬記憶は私だけのものになり
やがてそれさえ消えていく。
そんな気がするのです。
もう、なにもないことに安心するのです。
100年後もあり続ける
そんなことのほうが
実は酷なことのように思えるのです。