アイドルとも、言えなくなった歌手。
その起用が、こちらサイドが本意ではないこと
ぐらい察しているのだろう。
過剰な媚と過剰なサービス
メールアドレスは名詞代わり。
濡れたその瞳で、語尾をあげて
はしゃいでみせる。
そこにいる誰もが“売れない”未来を予感していたのに。
誰も本当のことなど言えなかった。
下着のようなファッションで
寒風の遊園地を舞台に歌い踊る。
彼女たちの下積み生活は
その身を削って成り立っていた。
私はいたたまれないような、気持ちによくなった。
程なくして、そのデュオの片方は解雇されてしまった。
もう一人の可能性を優先させるための解雇にちがいなかった。
解雇された彼女は、
ひどい仕打ちだとブログに綴って、
そのうちブログは強制的に終了していった。
本人の意向とは別のところで、
その道が断たれることがある。
強制的に終了されてしまったものを、
いくら再度立ち上げても上手くいかない。
こういう時ほど、実はなんらかの計らい、
目に見えぬサポートではないかとさえ想った。
大人になると、本当のことを言ってくれる人が
少なくなるんだから。