診療科が多いのは、どの大学病院も同じ。

自分のベッドを持たず全ての診療科を対象としているウチのリハ科からみると、どの科も独特の色がある。

とある病棟では常識とされているものが、他の病棟では非常識だったり。
リハに熱心な病棟もあれば、そうでないところもある。

看護師さんの面白い例を挙げると、

消化器病棟
「気管切開後は1週間ベッド上安静です!リハはできません!」
「STが朝昼晩食事介助してくれるんですよね。できないなら食事出さないでください」

救命・脳卒中混合病棟
「口腔ケアにはゴマ油を使っています」
※白ゴマ油に関するケア報告はあるケド、このNsが持っていたのはフツーの安いやつ。
 べったべたになるし、臭い。。。
「普通食食べられるまではうがいもさせません」

心臓病棟
「嚥下障害があっても薬くらい水で飲めるでしょ」

医師も同様、科による特色があって、カルテの書き方に性格が出るから面白い。



あと、いろんな科があって面白いのは、複雑な病歴を持つ患者を多くとれること。
飛び降り自殺→骨盤骨折→脂肪塞栓による脳梗塞→顔動脈虚血で失明
とか、
脳梗塞→心筋梗塞、心筋梗塞→脳梗塞
とか、
胸部大動脈瘤→オペ→消化管壊死→オペ→多臓器不全
とか、
COPD+脳梗塞+原発不明癌+心不全
カマが喉に刺さって口腔貫通+舌骨骨折→脳虚血
とか。
本当に既往に色々あって、やっとこさ体調よくなってきて、さあSTの出番、というパターンが多い。

こうやって書いてると大学病院て恵まれているんだな・・・(苦笑)
今日は雪が降りました。
積もりはしなかったけど、寒かったな。

さて、臨床について。

私は大学病院に勤めていると書きましたが、
大学病院なりの特徴がいくつかあります。

①診療科が多い
②働いている専門職の種類が多い
③メディカルとコ・メディカルの差が大きい(と思っている人がたくさんいる)
④そしてメディカルの中にも強烈なピラミッド(頂点を教授として、準教授、講師、助教授)が存在する
⑤私立大なので、おぼっちゃん系の医者が多い
⑥研修中の医者や、実習中の看護師・リハビリ学生が多い
⑦電子カルテを導入しており、系列病院と連動している
⑧職員の入れ替わりが激しい
⑨そして患者の入れ替わりも激しい(平均在院日数14日)
⑩珍しい疾患の患者や、超重症患者が多数存在する


などなど。いいこともあり、悪いこともある。

リハビリ観点から見ると、ウチは超急性期なもんで、

⑪これからがリハビリの本領発揮!てころには、患者さんが転院してゆく寂しさしょぼんもあるものの・・・
⑫呼吸器の種類や管理方法、薬剤、疾患別のリスクなどは自然と学べるので、勉強にはなる。
⑬そしてリハビリテーションの専門医がたくさんいる。
⑭科の医者とダイレクトに話すことが多く、受け入れも良い。医療者から「先生」付けで呼ばれている。


などなど。


うちの病院で、私と仕事をしているSTは2人います。
3人とも同世代で年齢も近く、仲良し。

チーム制なので患者情報を共有しているわけだけど、
やっぱり何年も仕事してると得意分野というのができてきます。
後輩は耳鼻科、先輩はNSTとガン関連、みたいな。もちろん、嚥下が得意、高次脳が得意、とかいうのもあるけど。
そうなってくると、入っている学会もそれぞれ違うよね。

私は今だに何が得意なのか良く分からなくて、何でも引き受ける派です。
脳も、心臓も、ガンも、外傷もやる。
入っている学会といえば、
高次脳学会、嚥下リハ学会なんかの脳関連でオーソドックスなものから、
心臓リハ、コミュニケーション、音声言語・・・

なんつーバラバラさ。

救命は面白いと思うけど、頚損、熱傷、自殺、事故…メンタルケアのウェイトも大きくて、難しい。
そろそろ専門分野を作らないとなーなんて思いつつ、

6年経ってもこんな感じなので、最近は考えを改めました。

病院内の仕事だけに目を向けるのはヤメにして、
「成人吃音」面白いなあと思って、独学で勉強を始めました。

やってる人も少ないし、この分野でご飯食べていけるかも解らないけどさ。




どんな職業でもそうだけど、絶対に専門分野を作っておくべきだと思う。
コレだったら誰にも負けないっていう。

信頼できる指導者の下につくのが一番なんだけどね。なかなかね。