赤尾洋子
長谷寺の牡丹みごとと声掛くに身体起こして庭師礼言ふ
紫陽花の花球巡る紋黄蝶跳ねるがに飛ぶひとり遊びの
大塚先生の添削
長谷寺の牡丹みごとと声掛くにすと立ち上がり庭師礼言ふ
紫陽花の花球巡る紋黄蝶跳ねるがごとくひとり遊びや
今井久美子
近隣の空地空畑そこここにソーラーパネル斜めに並ぶ
ほ-たるを知らないという学童はスマホで見るといそいで帰る
太田典子
〈ピンキラ〉の「恋の季節」の聞こえ来て夏の工場の昼どきのどか
夕闇に十薬しろく浮かび出で虚実のあわいを揺れて夢みる
大塚先生の添削
〈ピンキラ〉の「恋の季節」の聞こえ来て夏の工場の昼ののどけさ
夕闇に十薬しろく浮かび出で虚実のあわい揺れて夢みる
大森ふじ子
木曜目足腰弱らん体操ヘダンベル持ちて夫と連れ立つ
吾がパンツを「年甲斐もない」と夫は言うでも好きな柄買ってしまおう
大塚先生の添削
木曜目足腰弱らぬ体操ヘダンベル持ちて夫と連れ立つ
吾がパンツを「年甲斐もない」と夫言うも好きな柄なり買ってしまおう
栗本恭仁子
古希過ぎて三年ぶりに同窓会お酒の量は元気そのもの
あじさいの小径を歩む足許に頭をたれる大輪の花
大塚先生の添削
古希をすぎ三年ぶりに同窓会酒量はいまだみな元気なり
あじさいの小径歩めば足許に頭垂れおり大き花毬