海を渡ったティーンたち(2)高校の勉強 前編 | 12才からの海外ボーディングスクール

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コラム

中高受験の先にあるもの

私は、大2高2小2の現役ママです。前回のコラム「日本の中学入試の最前線2018」では、日本の中学入試のレベルの高さが世界一だと思いました。

ところが、晴れて進学した中学高校の勉強は定期試験の連続です。そんな日本の中等教育に馴染めなかった次女は海外高校の2年生を修了しました。そこで、今回は高校生の娘にインタビューをしてみます。

定期試験の違い

私「日本と海外の定期試験てどう違うのって聞かれるけど、説明できる?」

娘「うん〜、まぁ。
卒業成績に直接響くっていう点と、全国統一試験だから点数よりもマーク(N,A,M,E)を気にすること。日本みたいに平均点は出してくれないから、他人と比べる意識もない。

試験内容的には、日本の試験は授業でやった問題と似たようなものを覚えているか、知っているかの知識を試すようなものだけど海外のは理解してるかを問う問題が多いかも。

問題が五行くらい書かれていたらあとは罫線で、A4ページ分の自分の意見や習ったことを踏まえてどういう回答を導けるか結構大事で、十人いれば10通りの回答ができる。けど主旨はだいたいこういう内容がかけたら何点って決まってる」

他人と比べず自分に挑戦

私「なぜ日本の試験より頑張れるの?」

娘「う〜ん、頑張れるか頑張れないかは自分次第だけど、去年の自分と戦ってるからかねぇ。成績上位者には特別なネクタイをくれるのは結構魅力的かも」

私「日本の試験の時は、覚えようともしなかったでしょ」
(実際に、興味のない科目は定期試験で白紙で出すような娘でした!)

娘「ですな、覚える意味すら問うてたわ

授業と試験勉強

私「でも海外だと試験勉強をしてるってことだよね」

娘「うん、去年の年末試験は二ヶ月前から準備してた」

私「日本の準備と内容は同じなわけ?」

娘「先生が積極的に手伝ってくれるのと、なんの勉強が必要か具体的に教えてくれる。日本の高校がどんな試験するのかよくわからないけど、まぁ同じかな」

私「日本の先生だって、聞きに行けば手伝ってくれると思うよ。単純に学校の先生との相性なのかな、海外の授業自体も日本より面白いのかねえ」

娘「うーんどうかな。
いや、ワークブックやってるときに教室を歩いて回って”大丈夫?ここわかる?”とかやってはくれないでしょう。先生が歩き回るスペースもなかった気がする」

私「なるほどね、先生との距離を感じたんだ。クラスの人数も日本は多いんでしょう」

娘「そうだね、毎回移動教室だから、違うクラスメイトと違う先生から違うことを学ぶと、授業ごとにメリハリがつくかな。ずっと同じ教室だと動くこともないし気持ちが切り替わらない」

私「日本も能力別とかでクラスは移動するよ」

娘「まあ、あったけど」

私「キャンパスが広くて緑が多いのも良いのかもね」


(後編へ続く)


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