NHKスペシャル「セーフティーネット・クライシスVol.3 しのびよる貧困 子どもを救えるか」
危機が叫ばれる「子供たちを守るセーフティーネット」。病気になっても医者にかかれない小学生や中退を迫られる高校生の実態から、子供達の社会保障のありかたを考える。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2009010588SC000/index.html
教育費について、日本ではずっと問題になっていることではあるが、子どもたちの将来は生まれた家庭によって、決定づけられてしまうという厳しい現実を見せ付けられた。
家庭の経済状況のために、学用品の足りない子、学校給食以外に食事のとれない子、地域によって医療費がカバーされず、高熱のまま登校せざるをえない子などが、小学生では7人に1人いるという。
高校生では、親のリストラなどで学費が払えず、担任がバイトを斡旋したり、バイト先に学費を集金したりという現実もあるらしい。
高校2年生に向かって、
「大学の進路という希望には、自分の意志とは別に、お金がかかる。
これまでの学費は、毎月のバイトで賄えてきたかもしれないが、大学に合格したら、たいてい初年度に1年分という金額になってしまうのだ。」
という現実をつきつけ、高校生たちは絶句する。
目標があるのに手段のない親子の現状に、胸がつぶれる思いがした。
番組では、教育支援に力を注いで、経済を立て直すことにも成功したフィンランドのことが紹介された。
完全に北欧スタイルにするには、所得税や消費税が2-3割にまで引き上げる必要があるという。
ここまで格差が広がってしまった今、収入のある人、買い物のできる人たちから税金を集めても良いんじゃないかなーと思う。
そのかわり、自分たちの税金で、タダで学校に通わせてる子たちが、公共の場でマナーの悪いことをしていたら、納税者である大人は、叱る権利があると思う。
個人主義が進んで、「うちはうち、よそはよそ」と無関心になったことのツケが、格差を生み、弱者の声に耳をふさぐ社会になってしまったのだろうか。
長女の生まれた1997年も、
「育児は親がするもの」
というプレッシャーがあり、欧米と比べたら子育てがしにくい国だと感じていたが、今回また子育てをするにあたり、あわや産科難民、などの不便に直面し、この10年ですら子育て環境の悪化がうかがえる。
「鳶が鷹を産む」ということわざは、子供が平等に教育を受ける権利があってはじめて実現することなのに、親の財布事情や、国の経済事情で教育の機会を奪われるのは、あまりにむごい。
では、私には身近なことで何かできないかを考えてみると、まずは立派な大人を目指そうとしている子供の存在に気づいてあげることだと思う。
豊臣秀吉だって、信長に無関心に扱われたら、歴史は変わっていたと思う。
民主党には、教育の機会、雇用の機会が均等になるよう頑張ってもらうとともに、国民は自分の利益より優先すべき弱者の存在を心にとめたいと思うのだった。
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