白い巨塔 | とんぼのひとり言

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山崎豊子著『白い巨塔』を読了。
まだ暑かった頃に読み始めた。
今年放送された5夜連続ドラマは視ていない。
平日に視られるもんか。
録画するほどのこともない。
2003年に放送された連続ドラマは
視ていたように思うけれど、
あまり覚えていない。

読み終えて、あとがきで知ったこと。
本来は、第一審で完結していたのだと。
つまり、原告敗訴だった。
社会的反響が大きかったことから、
続編を執筆し、原告勝訴で終わった。
現在なら、初めから原告勝訴だったのかも。

関口弁護士のような人物は、現実にはいない。
里見医師のような人物も、いない。
第二審の裁判官のような人物も、いない。
つまり、現実には、原告勝訴とはならない。

登場人物の一人一人が生きている。
そこが素晴らしい。
ただ。
60歳代で「老婆」と呼ばれ、そういう描写。
船場の商人だから、“~だす”という言葉。
時代を感じるなあ。

読めて良かった。
昔の映画やドラマを視てみたいな。