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翻訳家ヴェリッシモさんのブログ

ブラジル文学翻訳家のヴェリッシモです。日々の翻訳作業での思い、気づきなどをつらつらと書いていこうと思っています。

 今年の春休みは、翻訳文書のOCR化や書斎の引越し等、結構、有意義に時間を使えたと思います。つい一年前、大病を患っていた時には気持ちも萎え、翻訳どころか文字に向かうことさえ億劫で、床に伏せっていたのが嘘のようです。
 副業である大学講師の仕事もようやく始まり、また翻訳作業に打ち込めそうです。どうも、書斎でPCに向かって翻訳をやることに自分は向いていないと感じています。通勤の移動中、そう公共交通機関の中がやはり自分にとって“動く書斎”なのでしょう。



 春学期いっぱい、できれば現在、翻訳中の作品の三分の一(130ページ)完成を目標に頑張りたいと思います。どうか、電車が空いていますように。

 二ヶ月にも亘る春休みが終わり、昨日から新学期が始まりました。まだ、オリエンテーション参加ということで、本格的に講義が始まるのは来週の後半からですが...。

 昨日、某大学の外国語履修オリエンテーションに足を運びましたが、改めてというか、毎年感じることですが、“ポルトガル語”の認知度の低さに愕然としました。確かに、一般的にポルトガル語は英語や中国語、フランス語、スペイン語などと比して、“マイナー”なイメージがあると思いますが、多様性の今日、ネット、メディアの大普及にあって、日本人の学生さん(この某大学に限ったことかもしれませんが)たちの大半が、ポルトガル語を含め、アジアの諸言語に対して関心が希薄な点、世界は画一化の一途を辿っているとの思いが否めません。

 経済的ポテンシャルのみで、“メジャー/マイナー”の線引きをする価値観、それも間違いではないと思いますが、私には受け入れることができません。

 “お金で手に入れることができないもの”。“お金が有っても、無くても関係無く幸せになれる方策”。こうしたものをポルトガル語、ひいてはその言語を母国語としているブラジル、ブラジル人を通して学ぶことができるというのに、非常にもったいないことをしているなあ、と思います。

 上記の二点、折角、大学で講義を担当しているわけですから、若者たちに伝えて行ければと考えています。

 若者の皆さん、ポルトガル語を学んで、“幸福への道”を見出していきましょう!
 先週は娘とOCR作業に明け暮れ、今週はまさかの書斎移動で一週間を費やしました。我が家の家計からいって、引っ越し費用も出るはずもなく、娘(今回は上の娘です)と私の二人で荷物の搬入を搬出をやりました。歳のせいか今朝、ベッドから起き上がろうとしたら、身体中の筋肉が強張り、関節は油が切れたかのようにギシギシと音を立てて鳴り、頭を起こすだけで苦悩に苛まれました。
 前の書斎は六畳&四畳半の二間でしたが、新書斎は四畳半一間切り。本棚に囲まれ、一旦、地震でも起きようものなら圧死だな、と思っています。さあ、新書斎で気分も新たに、これまで以上に翻訳に打ち込もうかなって思っています。


 先週末の休養後、今週いっぱいはOCR作業に明け暮れました。四月の中頃から、ホームページに“クラリッサ・シリーズ”第二弾『遥かなる調べ』の改訂版をアップし始めようと企んでいるため、何とかしてこの三月中にその作品のOCR作業を済ませようと、下の娘を動員して書斎に閉じこもっています。その甲斐もあって、今週は100ページデーター化できました。総ページ370余りですから来週、ターボをかけていかなければですね。



 この作業を通して、娘がヴェリッシモのファンになってくれたら良いなあと考えています。
 春休みも後半戦。そろそろ、休み疲れがでてきました。普通の大人の生活を送っていらっしゃる方々は、「お前は何バカなことを言っているのか」と叱責されることは必至ですが、この二ヶ月にもわたる春休みのペース配分の難しいことといったら、トホホです。
 それで、今週末は秩父辺りに骨休みに行ってまいります。しかし、そうは言っても、池袋から秩父までの電車の旅、それは私にとって動く書斎に他なりません。東武東上線で寄居経由でのんびりと翻訳なんて考えると、ワクワクしてきます。だめだ、だめだ! メリハリをつけるための小旅行ですので、お仕事セットは自宅に置いていくべきですね。皆さんも良い週末をお送りください!