春のフィレンツェを駆けて、制作と“ある粉”との出会い | 人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

フィレンツェ在住22年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。

春のフィレンツェを駆け回りながら、

今日は“ある粉”との出会いがありました。



日本の皆さま

おはようございます。







早朝テニスレッスンを2時間こなし、


その足で、お隣バーニョ ア リーポリ市のメッキ工場まで

自転車を走らせる。


テニス後の自転車は、

テニスで使った筋肉のクールダウンのつもりで行う。


早朝に用意しておいた、おにぎりを取りに

一度家に戻る。


こちら、お世話になっている石留め工房の職人さんたちへの

差し入れである。




その後、工房を数軒、素材屋や画材屋に足を運び、



お願いしていたものができていなかったりという


イタリアあるあるに、今日も軽く肩を落としつつ…





今日画材屋で見つけたものは


インスタでジュエリー製作工程のリール動画を見ていて

気になったもの。


CMC(カルボキシメチルセルロース)という粉。



これを水で溶かすとボンドのようになる。


画材屋さんによると、絵画修復などにも使われるそう。



リール動画では

ロウづけの際にマルカンなどを

つけたい場所にぴたりと固定するのに使用されていた。


そのまま火を当ててロウ付け完了。



固定に時間がかかっていた私にとっては、

「これは何…?」と気にならずにはいられない存在だった。


調べてみると、

 Soldering Glueという専用のボンド。


彫金素材屋や、彫金師たちにも尋ねていたが、

こちらは見つけることができず。


ただ、代用品として

CMCが使えるということは知っていたので、


今回画材屋さんで聞いてみたところ、

ついに手に入った。


こういう小さな発見が、

制作の効率を変えてくれるかもしれません。




インスタリール動画の製作工程は

すごい技が数秒から数分に収められている。


とっても簡単にやっているように見えるが、


それは熟練した技があるから。



それは、私も製作者であるので重々、分かっていること。


同じものを使ったところで、

同じ結果が導かれるとは限らない。


その結果までには時間を要すだろう。




さあ、実験開始である〜


ロウ付け時に用いるから、ほんの少量で良いのだが、

一番少量がこの大きさだった。





一生分ある…


この方法がうまくいったら、

彫金仲間に分けてあげることもできるので、


大は小を兼ねる

ということで、良しとしよう。









さて、そんな一日の終わりに



新作の西洋彫り入りオルビタリングをご紹介します。


西洋彫りをほどこしたリングが仲間入り。



角度によって、キラキラと見え方が異なる。

存在感のある大きさも特徴。



心踊る春に、

キラキラ、パールを身につけて、

新しい出会いを見つけにいきませんか?




日々のフィレンツェの光や時間の中で、ひとつひとつ手作業で制作しています。


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