大切な人がいなくても、しっかり地に足をつけて生きるだけ | 人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

フィレンツェ在住22年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。

日本の皆様

おはようございます。


今日の彫金作業はこちら中心に進める。




こちらはギルランダシリーズAで、リングと短冊ピアスはお揃いのものが存在するのですが、

ペンダントを顧客の方が切望されていたので、


こちらも実現化へ向けて、着々と準備中。


ギルランダシリーズ


の中には、身につけやすいサークルペンダントがあるので、




そちらをセットでつけていただけると思っていたのだが、


サークルピアス



がサークルペンダントのセットだとすると、



確かに完全なセットとなると短冊型ピアスと、短冊型ペンダント、


ということになる。


彫りの方も短冊ピアスA



リングA

が、完全なセット。


そのお客様は、短冊ピアスAとリングAを既にお持ちなので、お揃いのペンダントを切望されていたわけである。




石の色を変えて、いくつか作ってみようと、パーツをやすりで整えて、これからピカピカに磨き、

つるりとしたプレートに一から彫りをほどこしていく。


フィオル ダ フィオーレの新作リングの特別企画が、ただいま発表段階なので、


こちらは、来月以後に発表となると思う。




この新作たちは、実は昨年の10月に準備を進め、一つぐらいはクリスマスへ向けて発表できるかな?

と思っていた。


しかし、母の危篤の知らせで、大急ぎで日本へ帰り、

クリスマスへの思惑は雲散霧消してしまった。


精神的にも、肉体的にも、プロモーションを打ち出して行く状態ではなかった。


心が弱った日本滞在を経て、

12月頭にイタリアへ戻り、

家族と過ごすことで、


少しずつ当たり前の日常が、私の暮らしの中に戻って来て、


ようやく、取り掛かっていた新作を発表段階へと持って行くことができつつある。



大切な人がいなくなった世界に、

何事もなかったかのように


生きている私。


生きていくしかない私。


そういった不確かな感覚を味わいながら、


辛さも忘れずに、毎日を紡いでいく。



残された者は、しっかり生きていくだけである。


私ができることを、しっかりと地に足をつけて進めて行く。


昨年からまたいで制作していた物が、少しずつ形になって行く。



旅館業という普通でない環境の中、

育ててもらったことに感謝し、


そしてイタリアで暮らして行ける根性とパワーを分け与えてもらったこと、


こうして工芸品の分野で才能が発揮できているのは、母の絵心を多少なりともひいているからだろう。


数多のものを母から受け継いでいることに

感謝しながら、


今日もかけがえのない一日を終える。



ギルランダ リングA925シルバー ペリドット




それでは、本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。



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