彫金もテニスも毎日改良の繰り返しだから、楽しいのだ! | 人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

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フィレンツェ在住22年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。

日本の皆様、おはようございます。


本日も製作日記。


昨日のブログでも触れていたフィオル ダ フィオーレ


シリーズのリングを黙々と作る日々。


今日は、こちらができるまでの工程を簡単に説明してみたいと思います。



まずは、鋳造から上がって来たパーツを綺麗にやすりが決してばりを取り、リングのサイズなどを調整しから、2パーツをロウ付けする。







写真左側の白っぽい方が、ロウ付け後、酸につけた直後のもの。右側はすでに彫りが施してありますが、


右の状態になるまでに

左のものを紙やすりをかけて整えて、ピカピカに磨いて、

それから彫りの工程に入って行く。




こちらが彫り進んでいる途中の様子。


四種類ほどのタガネを用いて、細々とした作業をこなして行く。



そして、大方の彫りが終わった時点で、さらに磨いて石留め職人の元へ持って行く。


本来は彫りが最終工程であるが、これは試行錯誤の末、先に石留めを終えた方が良いということが分かり、このシリーズは通常の例外として、石留めを後に持って来ている。




石が入った後、縁の部分に最後の彫り、絹地仕上げを施して、完成となる。




彫りの時、どういう状態だと彫りやすいかということも、試行錯誤を繰り返しつつ、色々と試して、ベストのパターンを見出す。


何事もそうであるが、

改良の繰り返しである。


改良することで、時短になったり、美しく仕上がったり

と、

ささやかな進歩が見られる。


彫金もテニスも満足することなく、

飽くなき探究を続けていきたい。


昨日より今日、今日より明日と


生きて行く限り、今日という日が、今までで一番の領域に達するように楽しく、努力していきたい。


皆様の今日が、唯一無二の素敵な一日となりますように!




それでは、本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。



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