ジリジリジリジリー
古いタイプのオーブンタイマーが鳴る。
お昼寝をしていた私は飛び起きて、オーブンからキッシュを取り出すが、
その惨状に、言葉を失った。
上に乗っていたドライトマトが真っ黒焦げになっていた。
本日は、日本人のお客様を迎えての夕食。
お料理担当は、17歳の長女だった。
長女が家庭教師のアルバイトに出かける前に、45分後にキッシュを出してとお願いされていた私。
長女が家を出た時、オーブンタイマーをチェックしたところ、彼女はセットしていなかったので、そこから私が45分をセットしたのだが、
長女はiPadのタイマーをかけて出ていた。
しかし、それは1時間間違えていたようだ。
iPadのタイマーはならず、オーブンの方がなったのだが、恐らく、10分ほど短くセットする必要があったようだ…
もしも、これが食べられなければ、これに変わる一品を作る必要がある。
あれこれと考えながら、スーパーに向かう。
もともと、パンを買う予定だったのだが、
急遽、プンタレッラや、スモークサーモンなども追加で、購入する。
今回の夕食にご招待した、ご夫婦の旦那様が敬虔なカトリック信者で、
復活祭前の四旬節にあたる今は、金曜日には
お肉と卵を控えていらっしゃるため、
メニューをどうしようかなぁ?
魚メインにしようかなぁ?
などと考えていたら、
長女が
「私が作る、❗️」
と言ってくれたので、疑心暗鬼ながらお願いすることに。
念のために市場でお魚を買って、アンティパストだけ私が用意しようかと思ったが、
「全部私がメニューを考えて作るから、いい。」
と言われた。
そして、焦げ焦げ事件発生…
まあ、この不測の事態が、どんなふうに転換できるのかな?
ちょっと俯瞰する私もそばにいた。
帰って来た長女は
「大丈夫。キッシュは味見したけれど、美味しくできている!」
とのこと。
生地自体はこんがりきつね色だったので、、ギリギリセーフのようだ。
彼女曰く、
中に入れているドライトマトが余ったので、上にも乗せてみた。
それが焦げた。
一応一品、救われたのは大きい。
長女がシェフとはいえ、私も多少のお手伝いはした。
先程追加購入のプンタレッラは、芯の部分を二つ割にしてレモン水につけておく。
そしてアンチョビソースを添える。
苦味のあるプンタレッラは、このアンチョビソースとよく合い、パリパリ、ポリポリといくらでも食べられる。
アンチョビソースは
オイル漬けのアンチョビを細かく切り刻み、そこにニンニク(微塵切りか、すりおろし)を入れ、酢(ワインビネガーか、バルサミコ酢)を少し、とオリーブオイルをたっぷりと入れてかき混ぜるだけ。
塩胡椒はお好みで加える。
またアーティチョークのオーブン焼きを作りたいということだったので、
こちらの下ごしらえも私担当。
黙々とアーティチョークの皮を剥ぎ、4当分にカットして、中のふわふわした産毛のようなものも取り除きレモン水につける。
これだけは手伝ったが
あとは長女にお任せ。
そして出来上がったお料理は、こんな感じだった。
上のお皿の一番上が、アーティチョークのオーブン焼き。
真ん中がくだんのキッシュ。
下はポテトのスフォルマート。
トマトソースのパスタ。
シンプルだけど、かなりの量の野菜を使った身体に優しいお料理が出来上がった❗️
お客様を招く時、
メインのお肉料理をばんと考え、
前菜には、生ハムや鶏レバーののったクロスティーニをお出しするのが、
レパートリーのない私の逃げ道ではあったが、
そのお肉がないと中々難しい。
そんな中での助っ人長女のメニューに助けられ、
3年ぶりにイタリアに戻ってこられたご夫婦との、賑やかで和やかな夕食の時間が過ぎて行った。
そして、写真はありませんが
しめのデザートはジェラート。
近所のシチリアジェラートが有名なカラべは閉まっていたそうで、
ドゥオモ近くのエドアルドというビオのジェラートを主人が買って来た。
ビオのジェラートは色合いが渋い、
が、味はまろやか。
イタリアをこよなく愛する日本人の方々がこうして帰って来られるようになったのが、なんともいえず嬉しい。
頻繁に行っていたこういう夕食も、本当に久しぶりで、
家族一緒に、こうして友人を迎えられる幸せに浸った夕べだった。
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それでは今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました🌸
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