コロナウィルスで、今までと同じことができなくなった二年間だったが、
それは子供たちの日本語学習もそうだった。
日本語の教材を選んで購入し、友人に日本から送ってもらっていたのだが、
最初の一年は、荷物の発送ストップなどもあり、
恐ろしく遅く到着した。
昨年の教材が終わらない状態で、今年は購入を見送った。
日本に帰っての、体験入学もできず、
子供たちの日本語学習へ対するモチベーションが下がっているのも感じていた。
かろうじて、次女は日本語教室、
長女は、滞りながらではあったが、プライベートレッスンでなんとか、
レベル維持をしていた。
長女に関しては、高校でのラテン語、古代ギリシア語、イタリア語、英語などの勉強で、毎日あてられ、
口頭試問状態で、そこで点数がつくため、
いつも勉強していないといけない状態で、かなり大変そうな様子を見守ってきた。
時間の確保が難しくなり、長年続けていた選手養成コースのテニスは、残念ながらやめた。
そのかわり、近所のスポーツジムに通い出し、気分転換をはかっている。
日本語学習にも、まだまだ力を入れたいところではあるが、
本人が何に興味を持ち、やりたいか?
ということが最も大切なので、あまりガヤガヤ言わずに見守っていた。
そんな時、アルバイトで中国人のお子さんに日本語を教えることになった。
これが決まった途端、彼女の日本語への興味も再燃し始めた。
毎晩一話ずつではあるが、「ガラスの仮面」を家族皆で見るひとときは、
私にとっても、ほっとする時間だ。
次女が使っていた教材や絵本などを、あれこれと探しながら、
教え方を思考錯誤しているようだった。
何事も人に教えることで、自分が伸びるという。
当たり前のことであるが、教える立場の者が、分からないことがあるのは問題なので、
やっぱり教える前に勉強するという形になるだろう。
親としては、大変ありがたいアルバイトだと思っている。
そんな彼女が日本帰国時には高校でも体験入学がしたい!
と言い出した。
彼女は、小学校6年間、中学校は1年生、2年生と毎年一ヶ月ほど、私の故郷、鳥取県米子市の学校に体験入学させてもらっていた。
さあ、高校はどうだろうか?
と訝しい気持ちもあったのだが、
高校教師をしている友人に相談したところ、母校に問い合わせてくれた。
コロナウィルスの状況次第であるが、
隔離後であれば受け入れは可能であるという前向きな意見をいただくことができた。
高校2年生の来年を逃すと、体験入学もご迷惑になる。
よし!
この話もあったので、日本の航空券をさっさと予約したのである。
次女の小学校も問題なく受け入れてくださることを祈るばかりである。
「決める」と物事が進み始めるということは上の記事で書いたのだが、
こうやって
「○○したい!」
と子供が言ってくれると、
できるかできないかは分からないが、親である私もそれに向かって動き出す。
これによって、現実も引き寄せられて行く。
「多分だめだろう。やめておこう。」
と動き出す前から、決めつけて行動しないのは、怠惰の現れなのかもしれない。
かく言う私も、本当は決めてやらなければならないことを、後回しにしていることもある。
そんな自分にサヨナラするためにも、
「できない!」
という言葉を家族に使うのはやめにしている。
できるかできないかは、やってみないと分からないのだから。
長女についても、進学校の県立高校で、授業がどこまで分かるかは微妙である。
英語とかろうじて国語が、少し分かる程度であれば十分だろう。
そう思いながらも、素晴らしい経験となるように、私も補佐してやりたいと思う。
さあ、今後の日本語教材探しが私の課題とも言える。
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