というテレビ番組で、フィレンツェでの彫金職人の暮らしを、取り上げていただいた頃は、確か一月の半ばくらいだった。
放映は春だったのだが、撮影はこの寒い頃だった。
4日間の密着取材は、子育て、仕事、制作、
そしてその時期は、西洋彫りを国宝級の人から習いに学校にも通っていたので、
本当にてんやわんやだった。
この番組は海外で、暮らしている家族に日本の家族から、贈り物が届くというもの。
この撮影は、確か最終日に行われたように記憶している。
制作活動を撮影してもらいながら、夕食準備もしていた。
その様子も撮影された。
そしていよいよご飯!
という時に、
「お兄さんからの贈り物はこれです。」
とドーン!
とこちらが、出てきた時には
本当に目をむいた!
そして魚介大好きの長女も目がハートになっていた。
日本海の海の幸が、満載の皆生温泉で生まれ育った私は、幼い頃から、松葉蟹に目がなかった。
魚介の中で最も好きなものが蟹だった。
松葉蟹は冬が旬であり、子供が生まれてからは、冬場に帰国することは、ほぼなくなったので、これほど立派な松葉蟹を食べるのは
本当に10年ぶりくらいだった。
撮影云々はさておき、ものすごい勢いでかぶりついたのを覚えている。
そしてこれは、裏話であるのだが、
上手く解凍できなかった時のことを考えて、
もう一杯、用意されていた。
なので、われわれはこの大ご馳走を、二度にわたり楽しむことができた。
旬の松葉蟹、
このようにボイルガニで食べたり、
焼きガニ
そしてカニすき鍋
で食べるのが、大好きだった。
蟹刺しという最高の食べ方もあり、
これはトロトロで蟹の甘みを堪能できるが、
私は、焼きガニ好きかなぁと思う。
またカニすき鍋も、最後の雑炊がこれまた蟹の味が行き渡りなんとも言えない。
日本も緊急事態宣言が出され、家から動けない方々が多いだろうが、
また遠出ができるようになったならば、是非海潮園
の蟹料理を味わっていただきたい。
鄙びた木造二階建ての温泉旅館は、実は密かに他の宝物も所持している。
歌仙を巻く会があったりと
面白いエピソードがいっぱいなのであるが、
その野坂氏の生原稿などが展示されている。
「色即是空」
をもじった
「色即皆生」
という大きな書も、玄関付近に飾られている。
啓示を受けたという岩風呂が、
今は露天風呂の形で使用されている。
蟹以外にも、これらを肌で感じていただきたい。
私がこちらに戻れるのは一体いつになるのだろうか?
考えると、空悲しくなるので、その思いは振り切って、フィレンツェでこちらの美味しいものをいただくことにしよう。
今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。






