いよいよイタリアも動き出す!これからの心がまえ | 人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

フィレンツェ在住22年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。

ようやく、長いロックダウン暮らしが緩和され、お店などの営業も5/18から再開される。

しかし、まだまだ様子見のところも多いようだ。

ベッキオ橋の上の宝石店などは、観光客目当てであるので、ほぼ以前と同じように店には鍵がかかったままである。




それでも数件だけ、開いている(あるいはオープンに向けての用意)の様子のところもあった。





主人は語学教師だが、学校などの再開は始まっていないので、引き続き家でのウェブを使ったレッスンを行う。

私の職場もオーナーは行っているのだろうが、いつからオープンするかの連絡がないので、

今まで通り、家でオーダー品の制作を続ける。


子供たちは今期(6月頭まで)はウェブ授業なので、やはり家中心の暮らしのまま、進級することになる。


公園の使用も少しずつ緩和され、広場の中の遊具があるスペースは5/17の時点では、まだ解放されていなかったが、

一週間前と異なっている風景は、グラウンドでサッカーボールを蹴り合う人々が見られたこと。

少しずつ、日常が取り戻せてきた気がする。

この日は昼ごはんが終わってすぐの、午後14時半ごろに、次女と行ったので、
空いているベンチを見つけることができた。

それが1時間くらい経つと、徐々に人が増え始め、ベンチの端に女性が腰掛けてきた時

私はちょっとドキッとした。

そして
「ここに座っていいですか?」
の一言がないのにも、がっかりする。

でもここはイタリア。

一人でベンチを死守したければ、真ん中にドカンと腰掛けるべきだったのだ。

前の日にこの公園を、ちょっとだけ通り過ぎた時、夕方だったのだが、人の多さに驚いた。

その時に、人が多い夕方に行くのは控えようと
心の中でつぶやいた。

次女からすれば、友人と会える確率は高くなるから、その方が嬉しいとは思う。

しかし座るところもなく、
人との距離が近すぎることに戦々恐々としながら過ごすのでは、身がもたない。

それならば、少しでもすいている時間帯に来る方が精神的にストレスが少ない。

これだけ長い間閉じ込められていた私たちなので、

解放的な気分を満喫したい思いと

そしてまるで刷り込まれたような第二波、第三波のウィルス蔓延への恐怖が

ないまぜになっている。


まずはこの気持ちに自分が慣れていくことが、肝心かな。

今までの定石が、そうではなくなることにも慣れていくのは

何よりも心が柔らかであることが大切かもしれない。

ガチガチに頭も体も硬い私が思うこれからの生き方は、
しなやかに風に吹かれる枝のように、しなりながら
新しく加わったりコロコロと変わっていくルールに対処できることなのではないかと思う。

怒らず、落ち込まず、でも負の思いが浮かぶことに罪悪感も感じることなく、

小津映画で笠智衆が演じる役のように。



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今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
 
 
 
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