嫌いが好きに変換される | 人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

フィレンツェ在住22年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。

昔あまり好きでなかったことが、気づけば、好きになっているということがある。

好きまでではなくても、悪くないという感じかな?

例えば、日に当たること。

日焼けは
百害あって一利なし
のイメージが強い。

特に日本にいた頃はそうだった。

シミしわの少ない美しい肌を保つためには、

海や山へ行く時には完全防備で向かったりと出来るだけ日焼けをしないように、

皆が努めている感じがする。

私もそうであったし、今もシミは少ない方が良いので、日焼け止めは欠かせない。

だけど、パラソルの下での読書の快感を手に入れてしまった今は、

昔のように家の中で、読書をすることを選ぶことが少なくなった。

クーラーをガンガンにきかせての家の中での読書が最高だ〜
という意見に反論はない。

湿度が違うから、日本の海岸では、海の中につからなければいられない。

影を作っても、涼しさは大して変わらない。

こちらは影さえ作れば、本当に心地よいのだ。

といっても、フィレンツェなどは湿気も多いので、やっぱりクーラーをかけてしまうこともあるが、

基本的には、かなりクーラーを使う度合いは低い。

海のアパルタメントでは、使用するのは皆無に近い。

朝晩は寒いくらいだし、日中は、ほとんど海辺やプールサイドで過ごす。

自然の風を受ける生活は、恐らく身体にも良いだろう。





15年前の私は、あまり海に行くことに乗り気ではなかった。

日焼けは嫌だし、家での読書を好むタイプだった。

家にいる日中は暑い時間だから、やっぱりクーラーをかけたくなる。

それを
「どうして海やプールに来ないの?涼しいよ。」
と主人に言われると、クーラー嫌いの主人に批判されているような気がしていた。


ところが、主人の言葉に耳を傾け、共に外へ繰り出すようになると

最初は嫌々家族について行くだけの海の生活が、

悪くないわね

に変わり、

心地良いへどんどんと移行していった。

やっているうちに、嫌が好きに変換されていったようだ。

面倒に思いながらやっていたことだけれど、

子供たちの喜ぶ姿を見ているうちに

自分にとっての楽しいことや心地よいことがどんどん見つかってきた。

私にとっての最高に愛すべきものは、
海風に吹かれながらの読書。


これって、何にでも通じることなのかもしれないなぁと思う。

本当に嫌だと思っているのか?
と自問してみる。

苦手なことにも、実は素敵な一面が隠されているのかもしれない。

無理にする必要はないけれど、食わず嫌いで終わっているとしたら、

人生の醍醐味を一つ味わう機会を失っていることになる。

まだまだたくさんの醍醐味を楽しみたいものだと思う。


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それでは皆さん、今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました


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