海外で精神修行 イタリア郵便事情は忍耐の連続〜 | 人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

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フィレンツェ在住22年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。

またしても、荷物配達業者にやられました。

日本の友人が、子供たちの進級に向けて、中1用の参考書をみつくろってくれ、それに私が頼んでおいた小1用の七田式教材も混ぜて発送してくれた。

EMSで送ったということだったが、10日過ぎても到着の様子がないので、追跡番号を送ってもらってチェックする。

と、すでに2度配達されていて、お客様不在のためにフィレンツェ郊外にあるカンピビゼンツィオの集荷場に保管されているということだった。

まただよ…

ひとりごちる。


配達証明は、全く入っていなかった。

友人に連絡を取って、追跡作業を行わなかったら、今でも荷物の行方は分からなかったかも知れない。

さっそく、集荷場に電話をするが、一時間かけても誰も出ない。

諦めて、郵便局のお客様センターに電話する。

こちらは一応対応してくれる。

何度も名前や住所を聞かれ、散々待った挙句の果てが
「二度配達されているから、これ以上配達できない。カンピビゼンツィオまで取りに行って。」
だった。

「だから、配達証明は入っていない。
配達員のサボタージュだよ!」

「配達されていたのに気がつかなかっただけじゃない?集荷場にかけてみて。電話番号は○○。
でこれ以上私が何をすればいいわけ。」

またしてもこの態度。
電話番号はすでに知っていて、一時間近くかけ続けている。


怒り心頭に発する。


もうSDAを使うのはやめたほうがいい。サイトには“私たちは仕事の向上を目指してます”って書いてあるから、電話をかけたら何かしてもらえると思った。あんたたちダメだ。」

言うだけ言って電話を切った。

SDAというのは数年前から郵便局が一部の配達業務を委託した配達会社。

日本でEMSやSAL便で送られてくる荷物は彼らの管轄になる。

このSDAの仕事がかなりひどい。
カンピビゼンツィオの集荷場で届けられなかった荷物を受け取る時、イタリア人たちも、文句を弾丸のように吐きながら、列に並んでいる。



郵便局への電話で、かなりヒステリックになった私だが、

集荷場、郵便局に電話をする前にも、ホ オポノポノの言葉を繰り返しながら、冷静に対応しようと努めていた。

ありがとう。
ごめんなさい。
許してください。
愛しています。

郵便局との電話後、カァッとなった頭を冷やすためにも、再度この言葉を繰り返す。

そしてダメ元の最後の行為に移る。


わが家から、10分くらいのところに荷物の出荷などができるKi point という店がある。

そこは配達会社と携帯しているから、とりあえず事情を話してみようと思った。

電話口からすぐに人の声がしてまずホッとする。

わけを話すと

「じゃあ、ここに取りにくるようにしてあげよう。」

まるで天使のささやきのように聞こえた。

あれだけ時間がかかっていたことが即座に解決された。

もちろんわが家まで再配達して欲しいのは山々だが、また不在で遠い集荷場へ持っていかれたらたまったものではない。

二つ返事で快諾し、ありがとうを連呼する。

そして、ようやく手に入った友人からの荷物。

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次女はさっそくことわざの本に飛びつく。

われわれはほっこりと、羊羹と人形焼で、日本の甘味を堪能する。

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まるで戦利品を味わうかのように。

外国生活も、中々一筋縄には行きませんが、一つずつ学んでいく。

次回からは、集荷場や郵便局への電話はスルーしてKi pointに直接かけることにしたい。

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それでは、皆さん今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました


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