人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

フィレンツェ在住22年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。

クリスマスまであと数日。


学校、仕事も最終日のところが出て来始める頃合い。



そんな中、テニスコーチのアルフォンソと

グループレッスンメンバーに

挨拶をしにテニスコートへおもむく。







日本の皆様


おはようございます。




レッスンメンバーのデジデリアが

コーチへのクリスマスプレゼントを用意したから

レッスン最終日に渡したい。




せっかくだから一緒に渡そう!


と連絡をして来てくれた。





手術前に、

皆でお礼も込めて何か送りたいねと

話していたのに、



手術後、

それどころではなくなっていた私。





気が利いていて、センスも良い

若者がメンバーにいると

なんともありがたい!



厳選したワインやサラミ、

スイーツなどを

組み合わせた

クリスマスギフトを作ってくれていた。




先月、私に先駆けて手術をして

レッスンをお休みしている

ヤンズンもコートにやって来た。



レッスン前に

術後の経過が良好であることを

みんなに伝え、

コーチにお礼の気持ちをみんなで渡して



久しぶりにヤンスンとカフェ。





今日はレッスン後の

二度目の朝食⁉︎

ではなく、


久しぶりの

おしゃべりの時間。





子供の学校についてや

最近素敵だと思ったリングについて

Chat GTP 活用法などなど




とりとめのない

果てしなく続く

おしゃべりは

最高である。




こうして術後10日ほどで

開放感に浸りながら

笑い合えていることが



なんだかすごい。




人間の身体も

現代の医学の力も!





毎日メインイベントを

一つこなす日々だったが、


今日は、一度帰宅してから、

再び外出する。



鋳造屋もクリスマス休暇に入るため


今日鋳造オーダーをかけないと

来年早々に鋳造品を受け取ることができない。




2026年、

会心のスタートがきれるように

準備はしておかなきゃ!



何事も一歩先を見つめて

準備しておけば

心も穏やかである。




こうして人と出会い、笑い、

先の予定を考えられる日常が戻ってきたことに

あらためて感謝する年の瀬。



身体をいたわりながら、

でも立ち止まりすぎず、

来年のスタートに向けて静かに種をまく。





クリスマスを前にしたこの時期の

少し特別で、少し慌ただしい空気が

なんだかとても愛おしい。




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日々のフィレンツェの光や時間の中で、ひとつひとつ手作業で制作しています。


現在ご案内できる作品や、オーダーについてのご質問は

下記リンクよりお気軽にどうぞ。


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退院後一週間もせずに行った

次女のパジャマパーティー誕生会、


あれこれハプニングありながら

無事終了して

ほっと一息。  




日本の皆様

おはようございます。





術後の願いも叶い

ちゃんとマグロとサーモンの握り寿司を

用意できて、

自己満足の私だった。



それ以外には、ポテトサラダ、

スコッチエッグ

を用意する。


唐揚げはすでにお誕生日当日に作っていたので、

簡単そうな料理を選ぶ。




時間通りに進まないのが、イタリア。


なので、あまりキチキチには考えず、

できる範囲で用意をしていた。





集まるメンバーは幼稚園からの幼なじみ二人に

中学校からの仲良し一人が加わる。



高校で仲良い子も、

呼びたかったようだが、

同じ中学出身にもかかわらず、


あとの三人と合うかなぁ?


という疑問が次女の中にあり、

今回は招待せず。




いつも通りの

能天気メンバー集結

ということである。




ご近所さんで大親友の幼なじみは、

現在、乗馬に真剣に取り組んでおり、


トーナメント出場中で、

数日前から、

大忙し。



次女の誕生会には

映画かボーリングを考えていて、

そのあとパジャマパーティーへと

流れは続く予定だった。



親友はパジャマパーティーだけ参加予定だったが、


もしかするとボーリングにも間に合いそう⁉︎


ということで、彼女がやって来るのを待つことになる。





他の子たちはお菓子だけでは

お腹が空いたようだったので、


先にお寿司を出す。



他のものはある程度用意しておいて、

ボーリングの後

食べるということだったのだが、


またまた

フレキシブルさを求められるイタリア。

二転三転。



親友到着が8事過ぎた。

じゃあ、食べてからボーリングに行こう!

ということになり、


大急ぎで揚げ物に取りかかる。





スコッチエッグが

なんだか大きくなりすぎて、




そして油の量が少量すぎて、

揚げるのに

手間取る。


初挑戦のもので

パーティーしてはいけませんね。


焦りつつ、


外側がこんがりなったとはいえ、

この大きなボールの

中まで火が通っているかが疑問❓


半分にカットしてみて、

やっぱりダメだったことが分かり、

もうしばらく油の中でボールをころころ。


術後の体には、なかなかの試練だった。



そんなこんなで、

私は疲弊する。





ケーキもこの後食べたら、

食事はこれで終了〜

というところだったが、


皆お腹いっぱいなので、後が良いと。


後って、一体いつなの?



さすがにキレそうになる。

いかんいかん、

これは次女のお誕生会。


私の自己満足で終わってはいけない。




ボーリングから帰って来るのが

遅かったら、

ケーキは翌朝にしようということで、

話はつく。




(ラズベリーが一つ行方不明になったケーキ…)






ここで主人にバトンタッチ。



ボーリングから帰って来たのは

1時をまわっていたとのこと。



私は少し目覚めたが、

その後もすぐに眠りにつく。


パジャマパーティーの喧騒の中、

よく眠れたものだと

驚くが、



彼女たちも疲れていて、

すぐに寝ついたのか?


それとも

手術から10日以上もお酒を飲んでいないことで

睡眠障害がなくなったのか?




疑問は募るばかりだが、

こうしてパジャマパーティー誕生会の

夜は更けていった。





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海外制作ですが、日本語で対応しています。

サイズ感や着け心地など、

気になることがあれば遠慮なくご相談ください。


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抜糸が終わり、

体の力がふわっと抜けて、

私の日常が少しずつ戻って来る。




日本の皆様

おはようございます。





一週間前、厳密には8日前、

手術を受けにフィレンツェ大学病院に向かっていた日とは

天と地の心持ち、

ハイテンションで、車中でお喋りを繰り返す。



コーチゾン剤の副作用もあるのだろうが、

ここのところ毎日、午前中は、絶好調である。




イタリアでは、それほど饒舌ではない私が、

お喋りになるのは稀なことではあるが

いち早く、クリスマス休暇に入った主人は、上の空。


自分の世界にいるようだった。



待ち時間は長かった。

待合室には次から次へと新しい患者が増えて行く。


一向に名前は呼ばれなかったが、

術後の人は優先されるようで、

中待合に入った。


が、またそこからが長かった。


仕事をしながら待つ。



ようやく名前を呼ばれ、診察室へ入ると、

執刀医ではなく、


別の女医さんと看護師、

そしてインターンか?男女二人の若いドクターらしき人がいた。


女医さんは若い二人に、

私以外の患者の色々なことを説明しながら、

私の抜歯に取りかかる。



縫合箇所の回復は順調。

お酒もOK。

テニスも後一週間待ったら再開できる

とのことだった。


医者の言葉は、薬よりも効く。



プラシーボ効果ではないが、

いっきに元気が身体の中から湧き出す。



入院病棟に持参したパンドーロを持って行き、

看護婦さんたちにお礼を言う。



そして、フィレンツェ大学病院内のヘルプセンターの女性の元へ向かう。

彼女の助けがなければ、これほど早く手術に辿り着けなかったから。



お礼と日本のお茶を渡し、

今日の大仕事はおしまい!




となるところだったが、

プラシーボ効果で元気が出て来ている私は、


家に直行ではなく、途中でおろしてもらい、

お誕生会パーティー用のまぐろを買いに中央市場へ行く。







そして、その足で来年の手帳をモレスキンで買う。

毎年、同じ手帳。

色だけ変える。


ここ10年くらいの定番。





来年用は赤に、金字で名前を入れてもらう。



さあ、来年はどんな年になるだろうか?



毎日、一つ一つできることが増えて、

回復の兆しを丁寧に観察していた私の視点が


遠くへと伸びて行く。


こうした何気ない一日の積み重ねが、

私の手仕事の土台になっている。






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日々のフィレンツェの光や時間の中で、ひとつひとつ手作業で制作しています。


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