人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

フィレンツェ在住19年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。

大学時代、そして卒業後も、私自身が好んで購入していたジュエリーやアクセサリーは、大ぶりでちょっと面白いもの。


美術館のミュージアムショップには、人とは違う個性が出せて、大ぶりのジュエリーがわんさかあるので、目をキラキラさせて自分の感性に合うものを探していた気がする。


小さくて可愛くて、自己主張が少ない物、身につけていても邪魔にならないもの
ばかりの日本の市場に、ちょっと飽きてしまい、

自分でワイヤーや半貴石を使ってのアクセサリーを自分のために作り始めたのが、この道に入るきっかけとも言える。

そしてきちんとしたジュエリーを作ってみたい!


という思いが、大学卒業後、地元に戻った私の中でぐつぐつと煮え立っていた。


最初から東京で習う気はなく、目標は海外だった。

パリとフィレンツェと悩んでフィレンツェに決めたわけだが、




当時の留学情報が英語圏ばかりのもので、インターネットも走りの頃だったので、
情報収集に苦労した。

ネットで数件見つけた留学斡旋会社にアポを取り、東京まで出向いて話を聞きに行った。

大都市近郊に住んでいれば、1日かけての大仕事にはならなかっただろう。

だからこそ、真剣に留学準備をした。


28歳までには行くぞ!
と決めて、その1年前くらいから、イタリア語の勉強も始める。

最初はNHK文化センターのイタリア語講座からスタートし、
途中でイタリア人が住んでいるということを耳にし、プライベートレッスンも受け、じかのイタリア語と触れる機会を得た。

それと同時に、一時問題を起こした某語学学校のお茶の間留学というのを受講した。

留学時期も定まっていたので、機械を購入することを免除してもらい、
学校のブースでテレビ画面が四分割になり、先生一人に対して生徒三人で行われるレッスンを新鮮な気分で楽しんだ。


今はSkypeで簡単に世界各国の外国人とレッスンできるのだから、
語学勉強の選択肢は無限に広がっている気がする。

実際、語学教師でもある主人は日本人の方とのSkypeレッスンをしていた時もあるし、

長年、ドイツ人の高校教師(イタリア語、ラテン語)をしている方には、ダンテの講義をSkypeで続けている。

今、講演会自体の数が増えてきているので、Skypeレッスンは、もうお断りするかもしれない状況ではあるけれど。


イタリアで彫金を学ぶ。
という目的がはっきりしていたので、

語学学習も楽しく進めることができた。

仕事が終わって家に帰っって、お風呂に入る前の細切れ時間も、問題集を解くのに費やしていたが、

全く苦にならなかった。


現在イタリアに住んで19年、本来はもっと語学レベルが上がっていても良いはずなのだが、

もしかすると日本にいて行くぞー!と燃え上がっていた時の、成長度が一番大きかったのかもしれない。

まあそれは余談として

イタリアに来て2年通っていた彫金コースでは習っていなかった西洋彫りを、
習得するために、ここ数年、彫金学校に数ヶ月通った日々もあった。

当時はクラシックすぎる西洋彫りに興味がなく、習う気すらなかったのだが、
80歳を過ぎたブチェラッティで腕を振るっていたマエストロがいると聞き、その学校に赴いた。

初年度の記事は

一番最近の記事は



そこで、日本人の学生さんたちを見ることも多く、一つ感じたのは

「もうちょっとイタリア語を準備してきた方が良いのではないか?」
ということ。

中国系の子達は英語も堪能なのだが、われわれ日本人は、なんか英語もイマイチ。

目で見て体感して、物を作っていくのだから、言葉は最小限で良いのかもしれない。

しかし、感覚でしか分からないまま進むことには多少疑問が残る。

というのも、あれだけイタリア語を準備してきたつもりでいても、彫金のレッスンでは、

なんとなく分かった感じで進んできたことも多く、

それらは後になりIDRUS のアレッサンドロに、
それではダメだと指摘されたり、
他の彫金職人から手ほどきを受けたりして、軌道修正して来たという私自身の体験があるからだ。

もちろん、既に彫金学校を日本で終えている人や、その畑で働いている人には、言葉は二の次で良いと思う。


しかしそうでない人々には、やはり準備をおすすめする。

今ならば、様々な方法で語学学習ができると思うから。

イタリアに着いた時にある程度、コミュニケーションが取れるようになっていれば
留学体験は、格段に実り多いものとなると思う。

シェアハウスで一緒になるイタリア語を学ぶ外国人たちとばんばん遊びに行けるし、

行った先のBARやお店で、イタリア人たちともおしゃべりできる。

行動半径が全く違ってくる。

これは、お料理、絵画、靴作り、歌などなど
彫金以外の目的の留学生にも通じるところ。


夢に向かって目標を立て、その目標に付随する準備を怠らなければ、

夢実現は、かなりの速度でやって来る気がする。



フィレンツェスタイルリング 925シルバー ゴールドメッキ

今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

 

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