無条件、という言葉について。 | 北海道北広島市輪厚 オタク美容師Aiのブログ バーデンス取扱い店です

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北海道北広島市輪厚で美容師をしています。
ヘアメークヴェルジェの二代目。
1981年生まれ 本名が藍なのと、歌手のAIに似てるので、
Aiと呼ばれています。

毛髪科学オタクならではの記事、
日々のつぶやきなど
載せていきます

私は、

例えば
「大きな病気」の話を聞いたり、

症状が出ているのが
目に見える形で確認できたり、

あとは、単純に
老いた、若返った、太った、痩せた、



相手がどのような状態であっても、
「こちらは、いつも通り」であることを
心がけていますが、



【心がけ】ようと、している時点で、

もしかしたら、
なんか違うのかもしれない、、、
と感じたエピソードがあります。






******************






先週、
うちの父が退院してきましたが、

片側の顎下には大きな手術痕、

放射線によって、
そのあたりには火傷が広がり
部分的に松崎しげるより黒くなって、

顔にも麻痺が残り、
人相は変わりました。


嚥下の機能低下、ということは、
ツバを飲むことさえ出来ず、
ボーっとしていれば、
ヨダレが垂れます。

いくつかの神経を切除してるので、
垂れてしまってる事に、
本人は気づく事もできない。




私は、父の入院中、
色んな科の医師に呼ばれたので、
コロナ禍で面会はできない情勢の中、
本人には、ちょくちょく会えていました。


人相が変わったのも、
何喋ってるかわからないことも、
痩せこけていく事も、

徐々に、慣れていきましたが、


退院してからも、
【平然】を装いました。

「いつも通り」を過ごさせてやりたくて。





しかし、

3ヶ月ぶりに会う、うちの娘は、
やはり戸惑います。

「どう接したらいいんだろう、、」
「なんか、、顔も違う、、」

「話しかけられても、
わかんなかったらどうしよう、、」





無理もない、
まだ9歳、
初めての経験です。


少しずつ、慣れていったらいいし、
小さい頃から、その経験をする事は、
きっといつか何かの役に立つはずです。





そんな中、、、



うちの犬だけは違いました。




じーちゃんが不在だった3か月、

【70代、爺さん】という条件で
そこらを散歩してる人は
北広島市には山ほど居て、

【70代、爺さん】を見つける度に、
期待に胸を膨らませた顔をして
追いかけて、



あ、、違った、、、
うちのじーちゃんじゃなかった、、

と、ガックリきていた3ヶ月。




退院して自宅に戻った時、

「じーちゃん❤︎
ホントにじーちゃんだよね?
クンクン、、、じーちゃんだー❤︎」

という仕草で、

いつものように帰宅を喜び、

いつものように、
おかえりの舞をして、

いつものように、
おかえりペロペロをするのです。


相手の顔がいつもと違くても。
相手の滑舌が悪くても。





あぁ、、、

「無条件に愛する」って、
こーいう事なんだな、、って
思いました。



私は、
父の持つ「条件」を
「気にしないから大丈夫だよアピール」
をするために、

平然を装いました。

今も。
平然を装っています。



愛犬は、
父の持つ条件なんて、
どーでもよくて、


ただただ、
帰ってきて嬉しい❤︎
なんです。




私は父が父生きてる間に、
もしくは自分が生きてる間に、

そんな風になれるんだろうか。




何はともあれ、

無条件に帰宅を喜んでくれる
存在があって、
父にとっても良かったなーと
思っています。