あの大震災から3年か…。


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まあ、エステ(風俗)にしろ、競馬にしろ、娯楽なんで、生きることに一生懸命な方々にとっては、なくてもいいものだろう。


ただ、生きること自体には汲々としていない自分にとっては、これらは生きがいといってもいいものなんだ。いまこれらを失ったら、生きる目的を失ったようなものだったんだ。


人生って、このあたりがおもしろいんだけどね。


その意味で、3年前の大震災。これによって、自分やその親戚・同僚たち・友人たちへのは物理的被害はほとんどなかった。そう、いまなお生きることに一生懸命な皆さんに比べたら、はるかに幸運だったんだ。娯楽の範疇で何が起ころうとも、しょせんは娯楽。生きるだけについてはなんら支障がない。おいしいご飯が食べられ、暖かい部屋で眠ることができる。その通り。恵まれてる。なんら立派なことをしたわけじゃないんだけどね。恵まれてる。


しかし、大震災を機に、その娯楽の面で大きく、大きく、本当に大きくひどいことになたことも事実なんだ。これは紛れもない事実。


エステでは、本当に地雷だらけになった。それまで何年もかけてオキニを見つけ、見つけるための活動もなんとなく把握し、いい流れだったんだ。それが震災を機に一変。180度反転。それまでのオキニ連中からしたら、もう評価もしたくないぐらいの地雷嬢が大挙来日。まずは地雷を覚悟しなくてはならないという、震災前を考えたらわけがわからない状況に。


そして、競馬も、震災を機に、大きく、大きく、本当に大きく変わった。調教のやり方が変わったのか走るごとにいい意味でも悪い意味でも大きく変わる。長期休養明けでいきなり激走する馬もいれば、コンスタントに使っていよいよ絶好調に見えた馬が大凡走。短期で成果を出そうと一か八かの調教が増えてきたんだろうな。


そして、騎手への依頼方針が変わり、有力馬について、外人騎手に頼る反面、技術のないあんちゃん騎手への依頼も増えてきた。よくわからない全方位外交。


この結果、馬券がまったく計算できなくなった。本当に計算して馬券が買えなくなってしまった。予想なんて意味がないものになってきた。ガチガチのときは3着までガチガチ、荒れるときは「全部買う以外どうやったら買えるの?」という馬が来る確率が、震災前の10倍じゃないか? ついにはG1でも平気でそういうことが起きるようになってきた。馬が変わりすぎるんだ。騎手が依頼も騎乗も出たとこ勝負すぎるんだ。


結果、俺の人生、ボロボロ。生きがいがすべてダメになってしまった。これまでの人生、なんだったんだろうというか。


その意味で、やはり、震災にすべてを奪われた人間が、ここにもいるんだ。


この世には神も仏もいない。しかし悪魔は確実にいる。悪魔に魅入られた自分の人生、あとは堕ちるのみ。いや、生きがいを奪われた時点で、すでに地獄。