和の贈り物研究家、原田康子です。
先日、
「銀座で自然が味わえるお店【茶房 野の花】」
のブログで登場した
「空也もなか」。
実際の店舗の様子も知りたくて
先日伺ってみました。
もちろん当日分の
「空也もなか」は売り切れ。
店頭では
店主と奥様と思われる方に
接客していただいたのですが
びっくりしたのは
とても腰の低い接客をされていらっしゃること。
当日分がないことに
「せっかくいらして下さったのに申し訳ありません」と
予約もしない突然の来訪者に
丁寧に対応して下さいました。
この日は
「季節の生菓子」のみ購入し
「空也もなか」の予約をさせていただきました。
店内はこのような掛け軸が
飾られています。
この掛け軸の撮影の許可を伺うと
「何も隠すことはありませんから、どうぞ」
と粋な対応。
そして後日受け取りに伺いました。
待ちに待った「空也もなか」。
包装はこのような
白地に、水色の「空也もなか」の柄。
中を開けてみると・・・
「空也もなか」のご登場。
5個が2段になって入っています。
小さくて可愛らしい、
ひょうたんの形。
「空也」と文字も書かれたもなか。
どのくらいの大きさか、
名刺と大きさを比べてみした。
2口、3口程で食べれるくらいの大きさです。
中は、小倉あん。
甘さも控えめで
あっさりした小倉あん。
皮はとても薄く、
全体的にとても軽い食感です。
2個、3個と続けて食べれそう。
原材料は、
砂糖、小豆、もち米、水飴、塩。
とてもシンプル。
「必要な物だけ」を使い、丁寧に。
そんな思いを感じる
「空也もなか」。
商品と一緒に
歴史など書かれた
こんな冊子が入っています。
なんと書かれているかというと・・・
明治17年、
池之端で開業したが
戦災の為消失し
昭和24年に銀座並木通りに場所を移したこと。
屋号は初代が関東空也衆の一人であったこと。
焦がし皮になったきっかけは
初代の友人、
九代目団十郎を訪問したときに
一寸焦がしてすすめられ
香ばしくて美味しかったこと。
夏目漱石の「吾輩は猫である」の1節に
「空也餅」が登場していることなど・・・。
歴史が書かれてあり、
とても興味深いです。
漱石と
「時間を超えて同じ物を食べている」
なんて考えるだけで
楽しい時間が過ごせそうですね。
そしてこちら
味だけでなく
お店のスタイルもとてもシンプル。
「銀座で安くて美味しく、
体に優しい安全な和菓子を出来る範囲でつくり、
その日のうちに売り切るのが空也スタイルと存じ・・・」
と書かれてあること。
そして、
大抵のお店であるのに
「無いもの」が3つあります。
それは
【発送・配達・カード】。
つまり
「渡し手から受け取り手へ」
でないと届かない
「空也もなか」。
遠方ではなかなか難しいかもしれませんが
「直接贈り物を渡す」。
というのは
渡す側と受け取った側の
その瞬間の空気や時間、
そしてぬくもりの共有が出来ますね。
食感はとても
「軽い」
ですが
歴史や職人の皆様、
接客されている皆様の気持ちは
「ずっしり重い」
そんな「空也もなか」
大切な方の贈り物に
ぴったりではないでしょうか?
「気持ち」を「形」で届けるお手伝い。
和の贈り物研究家、原田康子でした♪
【空也】
住所 東京都 中央区 銀座 6-7-19
電話番号 03-3571-3304
営業時間
【月~金】10時~17時
【土】 10時~16時
定休日 日曜日
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