次回のエッセイはまだ掲載しないのかとお叱りの声を頂いた場合、叱られるのが怖い私に取って、喜ぶべきなのかガタガタと膝を鳴らしながらサラ金犬のように瞳を潤わせばいいのか悩むところではある。
まあ、そんなお声は欲しくとも残念ながら頂いていないので、悩まなくてもいい事に気が付き今日に至る。
さて、表題の恋文だが、つい先日自宅を掃除していると(物を動かしながら、昔を思い出し古本を読み漁る行為の事を指す)、昔付き合っていたラブレターを見つけたので、捨てる前にブログに書き留めて、記録にして置こうと思う。
「背景、君へ。
明け方は寒く、夕方も寒い昨今如何お過ごしですか。
私はというと、身体は元気です。今の所、多分。
この前、君と一緒に行った平将門の首塚、楽しかったですね。
今もその時の思い出が、 毎、晩、毎晩思い出されるというか、まるでただでさえ4Kテレビってだけで画面が飛び出して見えるのに、かつ3Dかよってぐらいリアルな何かにうなされています。
君はどうですか?うなされてますか?それは精神的な面ですか?ビジュアル的にうなされるやつですか?気になります。
ところで、この前に君に貸した焼肉屋のビール代、旅行に行った時に出してくれたガソリン代から差し引きしておきます。
これで割合で言うと6:4ぐらいですね。ついでに証拠としてこの手紙に残しておきます。
まるでガーベラテトラもしくはラフレシアみたいな可憐さで、アルプス山岳の様な三段腹、ジュゴンの様な足、象の様な足の裏、と、その爪、野性的で凄いと思います。僕には真似したくありませんので出来ません。
それは嘘です、 本当は真似したくても、出来ませんの間違いでした。この場を借りて訂正します。
Ye!めっちゃ彫りDAYという曲を聴いたことがありますか?僕は有りませんけど。
今度、二人で海釣りに息巻いて行きませんか?
黒鯛、シーラ、マグロ、なんでも釣り放題です。大人は2500円プラスα税込です。
プラスγはありません。サービスです。おもてなしの心です。
オ、モ、テ、ウ、ラ、ラ、ラ、ラフレシアみたいな可憐な君の事が………
大好きです」
この、記録というよりも私を消したくなってきた。