許すということ | HSPがゆく!

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人と同じように「鈍感なフリ」ができない、そんな自分を責めなくてもいいんです。
自分は自分、個性を思い切り発揮していきましょう!


双子の姉妹、エヴァとミリアムは1944年に10才で

説明

アウシュヴィッツ強制収容所に収監され

「死の天使」と呼ばれるナチスのメンゲル医師から

双子を対象とした過酷な人体実験を受けます。

その実験は

アウシュヴィッツがソビエト軍により解放されるまで実に9ヶ月にも及び

実験の注射による高熱で死にかけたこともあったと言います。

解放後

ミリアムは結婚して子供を授かるも、人体実験が原因で腎臓を患い

エヴァから移植を受けたものの回復は叶わず、1993年に亡くなっています。

エヴァは1960年に夫とアメリカへ移り住み

収容所での体験を語り継ぎますが

ドイツのドキュメンタリー番組に出ていた元ナチスの医師と出会い、転機が訪れます。

アウシュヴィッツの解放から50年の時を経た1995年

ガス室で行われていた行為を認める書類にその医師がサインしたことで

エヴァは感謝の意を表明したいと考えるようになります。

そして実に4ヶ月という時間をかけ

その医師宛てに「許しの手紙」を書き上げます。

医師は自分の息子、娘、そして孫を連れ

エヴァは自分の息子と娘を連れて

一堂に会した場で手紙を読み上げ、互いにサインしたそうです。

そのときエヴァは初めて

アウシュヴィッツから自由になり

メンゲル医師からも自由になることができた

そう語っています。

今まで無力な被害者だと思っていた自分が

本当は「許す」という力を持っていて

それは誰かから与えられるものではなく

また誰にも奪われるものではなく

自分の意思で自由に行使できる力なのだという

エヴァの言葉が心に突き刺さります。

誰のためにでもなく、自分自身のために許す。

そのとき私は彼女と同じ選択ができるだろうか

そう考えずにはいられません。


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