[ 第10回 ]ぼくらの6年間戦争
年中半ズボンが男子の勲章。女子はブルマで鉄壁ガード。
下校のときタテ笛で吹いたチャルメラ、マーガリンの匂いが染みついたランドセル、紅白帽のウルトラマン。
誰もが目を閉じれば思い出す人生最高の6年間。
さぁ、キミの心の片隅にある「なつかしスピリッツ」を呼び覚ませ!
そして叫べ!「あの日に帰りたい」と…。
鮮明に思い出す小学生時代の記憶。
「僕たちは、私たちは、いま門出します」と、声高々に宣言した小学校の卒業式。
の筈が…ボクの魂は成仏できない地縛霊のように未だ正門前を揺ら揺ら浮遊しているのだから性質が悪い。
出来る事なら戻りたい小学校生活6年間な訳ですが、現実逃避は見苦しいのでこの辺でやめましょう。
そんな小学校時代を振り返ってみると、楽しかった事よりも、惨めで切ない出来事の方がより鮮明に憶えているのが悲しい。
事実、そちらのほうが強烈だったのでしょうね。
帰りの会で、女子がボクを名指しで「おまえの父ちゃん怪人21面相とか言って虐めます」と告げ口されたり、登山遠足に行った帰り道、迷子になり皆より先に学校へ帰還した際に書かされた反省文に「行は良い良い、帰りは怖い」と書いて先生の逆鱗に触れたり、プールで溺れそうになったり(2回)と散々。
楽しいこともたくさんあったのだけれど、あまり覚えてません。
まぁ、月並みの幸せってヤツですかね。
あと、ボクが通っていた学校は、年中裸足は当たり前、果ては給食後の「歯磨きの時間」や季節問わずの「乾布摩擦」など、保健や健康に妙に力をいれていました。
でも、その頭上にモクモクと工場の煙が覆っていた事は内緒!
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