まもなく、新年を迎えます。

来たる1月2日は、満月です。
満月を挟む5日間は、天上界であるハイアラキーでは『大祈願』の儀式が行われています。

⚫︎

 この「大祈願」は、1945年6月に、キリスト・マイトレーヤがシャンバラより授けられたマントラです。

神の大計画を執行するハイアラキーの覚者の到来を可能にするエネルギーを召喚するために、人類に与えられたものだといわれています。

この祈願文は、神秘的な古 (いにしえ) の司祭の言葉で、七節から成る古式文が使われており、七つの音(七節からなる文) のマントラが現実を変え、和合に導くというエネルギーがこめられています。

この古式文は、人類が理解しやすいようにハイアラキーが英語に翻訳し、現在は世界五十数ヶ国で訳され、世界中で使われています。

以下、祈願文の英語版の文言は「キリスト」になっていますが、「如来」は東洋人向けに採用されたものです。

⚫︎


大祈願

神の御心 (みこころ) の光の源より
光をあまねく人の心に
流れ入れさせ給え
光を地上に降 (くだ) らせ給え

神の御心 (みこころ) の愛の源より
愛をあまねく人の心に
流れ入れさせ給え
如来 (キリスト) よ
地上に戻られ給え

神の意志、明らかなる中心より
大目的が人の貧 (とぼ) しき意志を
導かんことを
如来 (キリスト) は大目的を知り
これに仕えたもう

我らが人類と呼ぶ中心より
愛と光の大計画を成させ給え
悪の棲処 (すみか) の扉を
封じ給え

光と愛と力とをもて
地上に大計画を
復興させ給え



Great Invocation

From the point of Light within the Mind of God
Let light stream forth into the minds of men.
Let Light descend on Earth.

From the point of Love within the Heart of God
Let love stream forth into the hearts of men.
May Christ return to Earth.

From the centre where the Will of God is known
Let purpose guide the little wills of men.
The purpose which the Masters know and serve.

From the centre which we call the race of men
Let the Plan of Love and light work out.
And may it seal the door where evil dwells.

Let Light and Love and Power restore 
the Plan on Earth.


「以上の祈願つまり祈りは特定の個人やグループのものではなく、全人類のためのものである。この祈願の美しさと強さはそのシンプルさと、すべての人々が生来自然に受け入れている中心となる真理の表現にある。その真理とは、私たちが漠然と神と呼んでいる知的存在の真理、すべての外的なものの背後にあり、宇宙を動かしている力が愛であるという真理、キリスト教徒がキリストと呼ぶ偉大なる個性が地上に現われ、私たちに理解できるようその愛を体現したという真理、この愛と知性が「神の意志」と呼ばれるものの結果であるという真理、そして、人類を通してのみ神の大計画が成し遂げられるという自明の真理である。」
アリス・A・ベイリー / ジュワル・クール覚者

⚫︎


大祈願についてー唱え方

この祈りを三人組 (トライアングル) で使うと、さらに強力なものとすることができる。…それには、三人で毎日声に出して唱えることである…心でつながり、三人の頭上に白い光が三角形に回っているのを描き、たくさんのそのような三角形のネットワークに連結され、世界を覆うことを思いなさい。
  
三人組 (トライアングル瞑想) の時に使えるもう一つの方法は、次のようである。

「神の御心の光の源より…」を唱えるとき、この惑星上の光または叡智の化身である仏陀を心象しなさい (心に描くことができなければ考えなさい)。坐禅を組み、サフランの衣を一方の肩からかけ、手を上げて祝福をなされている姿である。仏陀の胸の中央と、アジュナ・チャクラ (眉間) と、上げられた手から鮮やかな黄金色の光が輝き出ているのを思いなさい。この光が至るところに居る人間の心に入っていくのを思いなさい。
〈筆者:最下段に仏陀の写真を添付しています〉

神の御心の愛の源より…」というときには、キリスト・マイトレーヤ (愛の化身) を思いなさい。良い方法は、英語のの字の逆さまの形をしたテーブルの上座にお立ちになっている姿を心に描くことである。(Yサイン、略)…このテーブルのそれぞれの長さは同じである。(λ)※ (このテーブルは実際に存在し、マイトレーヤが議長席に立たれる)。そこに立たれて、両手を差し延べ祝福をしておられるキリストの胸の中央と上げられた両方の手から、鮮やかなバラ色 (赤ではない) の光が至るところに居る人間の心に流れ込むのを思いなさい。

※この(λ)は、Yを逆さまにした適当なフォントが見当たらないために筆者が入れたものです。また、マイトレーヤが立たれる議長席はシャンバラの評議会であると思われます。バラ色は、ややピンクがかった暖かみのあるクリアなローズ・ピンクがイメージに近いでしょうか。

如来(またはキリスト)よ、地上に戻られ給え…」というときには、これは、キリスト・マイトレーヤだけではなく、ハイアラキー全体を指していることを忘れないように。キリストはハイアラキーのハートセンター (愛の中心) であり、現在われわれの中に住まわれているが、ハイアラキーの残りの方々 (今後、何年にもわたって、だんだんに出現される方々) に、呼び掛ける必要がある。彼らの降臨のための磁気通路は、まだまだ維持されなければならない。

「神の意志、明らかなる中心より…」(これはシャンバラのことである)と言うときには、白い光の大球を心に描きなさい (実際にゴビ砂漠にあり、エーテル界の四つのレベルのうちの上二段階に存在する。いつの日か、人間がエーテル界を見る能力を開発するようになるときー来るべき時代にはそのようになるのだがーこの光の中心をも見ることができるようになり、この存在を知るようになる)。この輝かしい光の球から流れ出る光線が世界に注ぎ入り、人類を霊的行動へと刺激する。

これを集中した思いと意志で行い、あなた自身の意識を眉間のアジュナ・チャクラに固定して置きなさい。こうすることによって、あなたとハイアラキーの間にテレパシーの通路をつくり、呼び掛けたエネルギーが流れる。世の中のために、そして自分自身のために、偉大なる霊エネルギーのパイプ役になることほど、良い仕事はないだろう。

『世界教師(マイトレーヤ)と覚者方の降臨』
ベンジャミン・クレーム著  p. 63-66 

この心像方法は、クレーム氏の師である覚者が、誰でも (グループや団体に関わらず) 使いたい人のためにと、クレーム氏に授けられたものです。


唱え方の要点

大祈願は非常に強力なマントラム (言霊) であり、それの唱え方の幅は非常に広いので、あまり適切に唱えなくても、あるいは非常に不適切であっても、エネルギーを呼び起こします。もし、意図を持って唱えさえすれば、素晴らしく完璧に唱えなければならないということはありません。意図が大切です。意志の面を持ち込まなければなりません。そして、唱えるときに、意識 (注目) をアジュナ (眉間) センターに集中させなければいけません。そこに注目を集中して、ハイアラキーに連結された意志の意図がエネルギーを喚起するのです。そしてこれを、声に出して唱えることです。

『伝導瞑想ー新時代のヨガ』ベンジャミン・クレーム著 p. 33

⚫︎

この大祈願は、
太陽系規模の非常に強力な道具 (マントラ) といわれ、ハイアラキーのエネルギーを招喚し、喚起するための非常にパワフルな祈りです。意識を高く持って心をこめて唱えてください。日常の祈りと一緒に唱えても大丈夫だと言われています。

また、伝導瞑想と同じように、意識 (注目) をアジュナ (眉間) センターに集中させておくことにより、肉体の頭脳と魂の間の整列が生まれ (伝導瞑想はこの整列を常に保ち続けるための集中力を要します。深い瞑想に入らない手前の状態です)、この整列によって覚者方のグループとの間に伝導管が形成されます。覚者方は、この伝導管を通じてエネルギーを送られます。覚者方は、魂のレベル (ブッディのレベルーメンタル界) で働かれるため、エネルギーはここから送られます。眉間に集中していないと意識がみぞおち (アストラル界) に落ちてしまい魂の整列は保たれません。
※チャクラは、エーテル体にあり、アジュナ・チャクラは眉間の奥の第三の眼ではなく、表面辺りになります。

本来、瞑想までには、集中→黙想→の順で (黙想がさらに進み) 瞑想ー深い瞑想に至ります。伝導瞑想の場合は、本当の瞑想とは異なり、通常の意識を保ったまま、ハイアラキーのエネルギーの伝導体となって機能させる瞑想ということになります。

大祈願の仕組ーハイアラキーと人類の関係について

大祈願とマイトレーヤの背景

マイトレーヤは、当初、ご自身は公に世界に出現されず、かつて弟子のイエスを通して人類を導かれたように、当時の神智学協会のジッドゥ・クリシュナムルティをオーバー・シャドウする予定でした。

しかし、世界大戦の混乱の中で苦しみ、平和を求める人々の呼びかけに応え、1945年、覚者の一団を引き連れ、肉体をもってこの地上に出現する決心をされたのです。

そして、その覚悟には9年を要し決意されたとのことです。

最初に、仏陀の援助を仰がれ、仏陀がマイトレーヤの背後にあってサポートをし、統合の大聖が背後でマイトレーヤを守り、惑星ロゴス✴︎ーシャンバラのサナット・クマラから与えられたこの大祈願を携えて来られました。
✴︎ 惑星ロゴスは物質界の濃密な姿で顕現することが不可能なため、その惑星ロゴスの反映 ──惑星主・世界主・神顕現 ──となるために、1850万年前に金星からサナット・クマラの一団が地球に到来しました。(エーテル体は半物質です。)

そして、キリストとして、また世界教師としての完全な意識が日常のレベルで顕現できる特別な肉体『マヤヴィルーパ(顕示体)』を創造し、1977年7月7日それを着用して、8日パキスタン経由で、19日、イギリスのロンドンに入られました。 現在もロンドンの貧民街におられるということです。

マイトレーヤご自身は、この「大祈願」を毎日欠かさず朗唱されているのだとDK覚者は書籍中で伝えています。

※マイトレーヤはハイアラキーのリーダーであり、人類が召喚するプロセスとは違い、神の大計画のシャンバラに直接連結します。


また、DK覚者は『大祈願』が「第七光線」の開始のためのマントラであると述べており、これは祈願文の通りに、 仏陀、キリスト、シャンバラからのエネルギーを喚起する「儀式」(第七光線の特性) であることから、新しい時代に必要なエネルギーをもたらす目的があり、新時代の構造の理念と計画が「第七光線」の特質によることで地上の顕現が可能になると告げています。
※仏陀は肉体を放棄され、神の大計画のシャンバラと執行部ハイアラキーの聖なる仲介を担われています。

トライアングル瞑想や善意運動にたまたま関心を抱き関与している弟子やイニシエートたちは、第一節と第三節を唱えるときにそうした運動 (世界中に光と愛と善をなさんという意志を持って行われる運動:筆者記) を思い浮かべるようにしなさい。また、第二節が唱えられるときは世界奉仕者の新集団に注目を向けなさい。

ハイラーキーの大師の名のもとに二人か三人が集まれば、どこであれ常にエネルギーが流れるということ、目標として善意を掲げ、どのような形にせよ善意によって活動している場合は常に、善をなさんという意志のエネルギーが感じられるということ、そして、世界奉仕者の新集団はあなた方が知っているごく少数の人々だけではなく、遥かに大きな集団であるということである。今日、その数は数百万人にのぼる。」

「できるだけ大きな規模ですべての国において大祈願を配布する責任を負うよう懇願する。大祈願には大きな力があり、あらゆる信仰を抱く人々が使用するとき、戦争回避の過程を支援することができる。

『ハイアラキーの出現 下巻』アリス・ベイリー著 p. 250-253 

⚫︎


伝導瞑想についての公式ページ

全国の伝導瞑想グループ

シェア・ジャパン出版

シェア・ジャパン公式サイトにアクセスすることで、詳細と最新の情報を得ることができます。





{5363A1F4-C09C-4AA9-8BDA-502467DC7FAE}
〈仏陀〉

シュリ・サティヤ・サイババによる物質化の写真




祝福がありますように




⚫︎               ⚫︎               ⚫︎


愛と感謝をこめて


⚫︎               ⚫︎               ⚫︎