{3E18C0C4-9F08-4604-A9E5-4848301C4396}


SHAMBALLA   


シャンバラ


《神の意志の明らかなる中心》


⚫︎


── サナット・クマラ ──

 SANAT KUMARA




" 我々はサナート・クマラの中に生き、
動き、存在しており、
そのオーラの圏外に出ることはできない "

D. K. 覚者

⚫︎

惑星の主である天帝は、惑星全体を動かす力であり、神の意志の権化であるがゆえに、その広大な意識は地球上のあらゆる生命を包含する

⚫︎

すべての単位を統御し、すべての進化を監督する仕事の頂点に、王であり世界の主であるサナット・クマラがおり、…彼に協力する助言として、プラチエカ仏陀、つまり活動の仏陀と呼ばれる三人の方々がいる。これら四人の方々は活発な知性に満ちた愛ある意志を体現している。…世界の主の周りにはあと三人のクマラ方がいるが、この方々は表には出ず、身を秘している。これらの方々で七つの惑星顕現が構成されている。

『イニシエーション』D. K 覚者/アリス・ベイリー 


世界の主、唯一なるイニシエーター、聖書では「日の老いたる者」と呼ばれ、ヒンズー語の聖典では第一クマラと呼ばれる方、それがサナット・クマラである。彼は、ゴビ砂漠にあるシャンバラの彼の玉座から大師方のロッヂを司り、三つの部門すべての統治をその手に握っている。彼は、ある聖典で「大いなる犠牲」と呼ばれるが、すべての人間とデーヴァが秘教的に「救われる」まで、それらの進化を見守ることを選択した。様々な部門での「昇進を」決めるのは彼であり、空いている地位を誰で満たすかを決定するのも彼である。彼は年に四回、すべてのチョハン方✴︎や大師方と協議し、進化の目的を推進するために行うべきことを許可する。
✴︎チョハン(首長)は第六イニシエート、智慧の大師は第五イニシエートです。

 『イニシエーション』
D. K 覚者/アリス・ベイリー 


シャンバラという中心はゴビ砂漠にある偉大なエーテル・センターです。そこは、この惑星に魂を吹き込んだ神なる存在者の大計画──進化の計画──が知られている中心です。それは、代理者である第二の中心 (センター)、つまり覚者方とイニシエートからなる霊的ハイアラキーを通して働きます。その中心は神の愛が表現されるところです。第三の中心 (センター) は、人類です。このセンターから神の知性が顕現します。現在それらは分離していますが、進化の過程を通って結合するでしょう。神智学の用語で「モナッド」と呼ばれている神の閃光 (きらめき) は、それ自体を魂として反映し、魂はさらにそれ自体を自分のパーソナリティーに反映しますが、この二つは進化の過程において再び結合します。外的な世界においても、 同様に人類はハイアラキーと結合するでしょう。人類に用意が整ったとき、そして世界にハイアラキーと連結することのできる弟子たちが充分存在するようになった時、人類は一つとなりそして神の愛が表現されている中心、つまり霊的ハイアラキーと一体になるでしょう。このセンターは最後に神の意志が知られている中心であるシャンバラと一体になるでしょう。覚者方は、シャンバラとの連結をめざしています。それは私たち人類が、知ると知られざるとに関わらず、ハイアラキーとの連結をめざしているのと同じです。最後に三つすべてが連結するようになるでしょう。そして進化の過程は完了するでしょう。

『マイトレーヤの使命 第 III 巻』


⚫︎


シャンバラは半物質的なエーテル界の上位二段の高位亜界にあり、そこは神の大計画を包含する人間の頭頂の (クラウン) チャクラに相当しています。非常に高度に進化した存在のおわす場所であり、天帝サナット・クマラはエーテル体で顕現されています。人間が、エーテル視力を開発させた暁には、このヒマラヤを(trans) 超える神秘的な場所が明らかになる…と言われています。

⚫︎

" シャンバラのエネルギーは
ハイアラキーのエネルギーのために道を整える。
時の始めからこのようにされてきた" 


この人間以上の存在は、過去の進化体系の産物であり、私たちの惑星生命に焦点化する偉大な聖なる犠牲の総和である。彼らは、存在のあらゆる前段階を経て、人間としての経験を通して自身の意識面を完成させた。そのため、人間が知りうるすべてと、現在および近い将来の人間のすべての意識状態を超越しており、人間が全く知りえない神の様相を表現しつつある。彼らは生きている。彼らはエネルギーそのものであり、彼らが全体で「遥か彼方にある輝くセンタ-《シャンバラ》」を形成しているのである。

『光線とイニシエーション』D. K 覚者/アリス・ベイリー


ハイアラキーは人類と過度の悪の防護壁になっている。人類が守られるとき、その保護は人類以下のすべての王国にまで及ぶことを忘れてはならない。第四王国つまり人類はそれ以下の王国にとって大宇宙である。宇宙的な源から発せられる過度の悪が押し寄せて破壊するのを防ぐには、ハイアラキーの熟練の手腕とシャンバラの許可が必要である。

『ハイアラキーの出現』D. K 覚者/アリス・ベイリー



神の三つの働き

無数の星辰を擁する宇宙は意識ある大生命の顕現である。この唯一大生命、この宇宙神ロゴス《根本神》は常に一体者である。しかし宇宙にエネルギーを与えるにあたって、宇宙神は三位一体としての、三様の働き方をする。

宇宙神ロゴスの宇宙におけるお仕事に七柱の司神方が関与される。この方々を七宇宙惑星司神《顕現神》といい、いずれも宇宙神の御性質の化身である。宇宙のあらゆる星々(その一つ一つが膨大なる進化系の中枢である)は、これらの七柱の司神方のいずれかに属し、ある意味ではその御生命の表現である。それはちょうど七柱の惑星司神が宇宙神という唯一生命の表現であるのと同じである。

この茫漠、荘厳なる宇宙生命の中に、われわれの太陽系の主である、太陽司神がまします。太陽司神は一個の星として、また無数の星の中の一系統の主として、その父なる星(前記の七柱の偉大なる星の一つ)(七宇宙惑星司神) の中に「生き、動き、かつその本質を有する」。同時に彼は宇宙神の生命と光と栄えとを直接に反映する。この太陽神こそが、われわれ人間にとっての当面の神なのである。後述によって明らかになるように、実はわれわれ人間は太陽司神に根差しているのであり、われわれの本質は彼、太陽司神であり、父なる太陽司神は子なる人類のその本性の展開を、父なる神の御許へ帰り来たる日を、辛抱強くも待ってい給うのである。

「上にあるが如くに下もまた然り」

宇宙神と同じように、太陽司神もその太陽系にあまねくエネルギーを注ぐにあたっては、三位一体として、すなわち三つの基本的な様式で働き給う。

(太陽ロゴスの責務に七柱の《七宇宙惑星司神》が携わっておられ、同じように三位一体として働かれています。太陽ロゴスは、太陽系の進化段階の諸階層を創造しました。同じように宇宙全体に諸階層があります。筆者記)

これらの七惑星ロゴスのエネルギーが、太陽系内で起きるあらゆる出来事を統御し指図している。各惑星ロゴスはその指揮を受けて、太陽系の形成と維持とに関わっている方々でなるハイアラキーの首長であり、支配者である。その下にはデーヴァ方が位階をなして連なっている。

『神智学大要』エーテル体


⚫︎


神の経綸とシャンバラ──世界主サナット・クマラ

宇宙ロゴスー神の意志と遠大なプランは広大無辺の全宇宙に及び、様々な銀河全体から諸惑星、全宇宙を統べています。全宇宙は、ハイアラキー (階層・階梯) で成り立っており、この惑星 (地球) もこの太陽系のあらゆる惑星とともに、神の経綸の実現に向かって、惑星上に住む人間と生きとし生けるもの全ての様々な階層が予定された進化の道筋を歩めるように、いにしえより未来永劫途切れる事なく進んでいます。

最初に、太陽系宇宙の根源である太陽司神(ロゴス)の経論のもとに、七司神の一人である地球ロゴスご自身がエーテル体を纏い化身されました。これは、私たちの魂とパーソナリティ (肉体人間) との関係に相当し、地球ロゴスの反映、代理となられたのです。この天帝サナット・クマラを長とする (いずれシャンバラとなる) 一団は、地球人類の進化を促すために、地球がレムリア時代の中期にあり、人類がまだ動物人間であった1,850万年前に、金星より104人の補佐のクマラ方を率いてエーテル体で降臨し世界主となられました。この時、世界主は、人間のメンタル体の核となる識心 (マインド) の胚種を刺激し、不完全なパーソナリティを調節されたのです。そして、魂の界 (天国=デバチャン) で待機していた魂は、この肉体に降下し(これが『創世記』アダムとイヴの神話の真実です。聖書はその象徴として記され、実際は堕落ではなく進化のための放棄でした) 、魂の転生が初めて可能となり、人間の魂が個性化 (個別化) しました。そして、体 (鞘)✴︎を次々と完成させていくという、ここから劫を経る長い進化の旅路が始まったのです。
✴︎レムリア時代には肉体を、アトランティス時代にはアストラル体を完成させました。アクエリアスの時代にはメンタル体を完全に完成させます。

神の意志の権化である主は、高次のフォーハットと呼ばれる霊的エネルギーを揮い、あらゆる宇宙力を操作することが可能です。覚者からさらに進化された方々は、我々には想像すらできない、途方もない様々な御業 (霊的科学) を使われています。

その後、1,700万年前には神の大計画の執行機関であるハイアラキーが到来し、地球上のハイアラキーが創設されました。地球のプランは、太陽司神 (ロゴス) から、そのハイアラキーを通じて地球司神 (ロゴス) へ、地球ロゴスからシャンバラへと順に伝えられます。

" ハイアラキーが到来し…次のような決定が下された。(シャンバラに) 濃密な物質界に秘教のための組織と本部を置き、アデプト(大師方)とチョハン(大師の上の方)からなる一団を濃密な肉体で機能させ、急速に目覚めつつある人類の必要を充たそうというものであった "   D. K.覚者

このハイアラキーは単なる階層組織ではなく、神の経綸における惑星の霊ハイアラキーです。太陽系惑星の形成と維持とに携わる完成された存在で成り立つ《神の愛が表現される中心》であり、《神の王国》《魂・霊の王国》を形成する、シャンバラの代理であり、神の大計画の執行機関なのです。ハイアラキーの中心本部はシャンバラに置かれています。ここから " シャンバラのエネルギーはハイアラキーのエネルギーのために道を整える "ことになっています。ロゴスとハイアラキーがワンセットであるように、シャンバラと霊ハイアラキーはともに一団を形成し、決して切り離すことができない関係にあります。

シャンバラのシステムが完成すると、大勢のクマラ方が任務を終えて他の天体に移られました。現在ではそのうちの四名 (主サナット・クマラと三人の活動の仏陀方) のみが地球に残り統治されています

世界主は、アトランティス時代の中期 (800~900万年前) に、地上人類の進化をさらに促進するために、秘教的イニシエーションのプロセスを人類に授け、ここからイニシエーションの儀式が始まっています。

1,200万年前、世界主の命を受けたマイトレーヤは、ヒマラヤの標高5400mのセンターに降臨し、地球上で最初に高位のイニシエーターとなられました。マイトレーヤと仏陀は、この惑星のイニシエーションを受けた最初のグループの中におり、それ以来、人類の先頭に立たれています。

世界主サナット・クマラは、惑星ロゴスにオーバーシャドウされており、直接の代理人として第三段階以上のイニシエーションを司られます。第一、第ニ段階はマイトレーヤが司られることになっています。

世界主サナット・クマラをはじめとするクマラ方の「クマラ」とは「評議会」の意で、仏陀もその評議会のお一人です。
クマラは「評議会」の他に「統治者」を意味し、クマラ、クマーラ、クマルは、サンスクリット語で息子や少年などの意味もあります。

サナット・クマラは、人類が「神」と呼ぶ存在に最も近い存在で、キリスト教徒が「御父」「天におわす神」と呼ぶ人格神であり、またユダヤ教の「エホバ」にあたります。他にも「永遠の青年」「大王」「炎の主」など存在を表す呼び名がありますが、サナット、サナートは「永遠」を意味します。

サナット・クマラは、父なる存在としての男性原理  (プルシャ) ばかりでなく女性原理 (プラクリティ) の両方を体現されており、それら創造の女性原理 (プラクリティ) によってこの惑星のあらゆる顕現を創造されています。

『シャンバラ』は、古代の書によれば「白い島」と呼ばれ、汚れのない「純白」は、神の清浄の証とされている所以からです。

ゴータマ王子 (釈迦) の師である仏陀は、シャンバラのために肉体を放棄され、シャンバラとハイアラキーとの間の「聖なる仲介者」として働かれています。
シャンバラからの大計画は、ハイアラキーの三人の大主 (キリスト、マヌ、マハチョハンー文明の大主) にもたらされ、人類に降ろされます。仏陀は、マイトレーヤと同様に人類の先頭に立ち、マイトレーヤの使命遂行の経過に深く関わっておられます。

仏陀は、二千五百年前の白羊宮 (エリアス) の時代に弟子のゴータマ王子をオーバーシャドウされました。霊ハイアラキーは、(仏陀と釈迦) マイトレーヤとイエスのようにそれぞれ師弟の関係で成り立っています。
✴︎ゴータマ王子は現在シリウスにおられます。

以上、筆者記

出典
出帆新社「とんぱ」第1号、トランス・ヒマラヤ密教、トランス・ヒマラヤ密教入門、アリス・ベイリーの著書、ベンジャミン・クレーム氏の著書、神智学大要の複数の書籍の情報から抜粋

⚫︎


シャンバラとハイアラキーと人類との関係

 3つの偉大なセンターと各々の顕現  (下図参照)

  1  シャンバラ 《ハイアラキーの中心本部アシュラム》
       (神の意志と力)
  2  霊的ハイアラキー  《覚者方とイニシエート》
       (神の愛)
  3  人類 
       (神の知性)

三重の関係は、神の三つの様相、魂の三重の特質を反映し、エネルギーを注ぐにあたり三位一体として三つの基本的な様式で働いています。上記の三つのセンターの意志と力 (父・アートマ)、愛と知恵 (子・ブッディ)、活動知性 (聖霊・マナス) にも相当します。
また、下の三大主の様相もまた三重のトリアッドで成り立っています。


惑星ハイアラキーの主要な三人の大主と様相

1  マヌ意志
2  キリスト(ボーディ・サットヴァ)※ 愛と智慧
3  マハチョハン(文明の大主) ─知性

キリストは、世界教師であるマイトレーヤを表し、キリストを中心にマヌとマハチョハンがサポートされています。

シャンバラの大計画は「聖なる仲介者」の仏陀を通してハイアラキーにもたらされています。

マイトレーヤは愛を、仏陀は智慧のエネルギーを体現されますが、仏陀は現在、惑星を超えた宇宙レベルの智慧の様相を体現され、マイトレーヤを通じてこのエネルギーを世界に伝導されています。


シャンバラとハイアラキーと人類の関係図
フォース(エネルギー)の伝導過程

{A205EDBA-8B8C-482B-AD5D-583B1251D141}

この下に、人間以下の三つの自然王国がある

『トランス・ヒマラヤ密教入門 第二巻』
『秘教瞑想に関する手紙』 図表引用


⚫︎


上記の内容 ──シャンバラと霊ハイアラキーと人類との関係── により『大祈願』の祈願文の真意がより明確になってきます。

「人の貧 (とぼ) しき意志」とは、神から分離した人間の意志を示し、神の目的が『大祈願』を通して呼び起こされ導かれることにより、神の愛と光の大計画は遂行されます。

「如来 (キリスト) 」は、ハイアラキーの長であるマイトレーヤとハイアラキーのエネルギーの喚起を意味します。「如来」でも「キリスト」でも、またそれら両方でも、グループや唱える人に応じて選び使うことができます。

また、文中の「悪の棲処 (すみか) の扉を封じ給え」とは、マイトレーヤと覚者方の再臨により物質性の主達は彼らの領域 (惑星の物質の面を支えること) に「封じ込められて」しまう…ことを意味しています。同時に人間の意識が悪の勢力によって利用されないレベルに持ち上げられることを意味しています。光の勢力の完全なる勝利は、アクエリアスの時代の流れの必然です。

⚫︎


大祈願

神の御心 (みこころ) の光の源より
光をあまねく人の心に
流れ入れさせ給え
光を地上に降 (くだ)らせ給え

神の御心の愛の源より
愛をあまねく人の心に
流れ入れさせ給え
如来 (キリスト) よ
地上に戻られ給え

神の意志、明らかなる中心より
大目的が人の貧 (とぼ) しき意志を
導かんことを
如来 (キリスト) は大目的を知りこれに仕え給う

我らが人類と呼ぶ中心より
愛と光の大計画を成させ給え
悪の棲処 (すみか) の扉を封じ給え

光と愛と力とをもて
地上に大計画を
復興させ給え



{2B6A0C39-3445-4B63-964D-E736B53883DA}



神が降臨するとき

その目的の遂行と成就のために

必ずその聖なる家族と

神の一団を従えて降りてきます


⚫︎


「アヴァターたちが来るときには、時間と場所、家系と家族を選び、仲間と、共に働く者たちを決めて連れてきます。ヴィシュヌ神がラーマとなって化身したとき、シェーシャ(ヴィシュヌ神がその上に横たわる千の頭のある蛇)、シャンカ(法螺貝)、チャクラ(円盤)をはじめとする、ヴィシュヌ神と切っても切れない補助役たちも同じように化身してきました。デーヴァ(天界の者)たちも、神の仲間になることの甘さ、神の奉仕の甘さを味わうために、地上に降りてきました。」


バガヴァン・シュリ・サティヤ・サイババ

  『クリシュナ・ジャンマアシュタミーの講話』より


✴︎巻頭タイトルの画像は単なるイメージです。シャンバラとは関係ありません。



⚫︎               ⚫︎               ⚫︎



全宇宙に  


遍く行き渡る


神の栄光により


すべてが幸せでありますように



⚫︎               ⚫︎               ⚫︎