この夏は初めて東北に行くことにしています。

シンギング・リン協会のツアーで、石巻の復興記念公園、慶長使節船ミュージアム「サン・ファン館」も訪れる予定です。


サン・ファンって何だろう?

慶長使節って?


ツアー参加を決めたあと、東北出身のお友達が誘ってくれて、わらび座の東京公演を見るチャンスがありました。

わらび座は秋田に拠点をもつ劇団です。

演目は「ジパング青春記」。

なんとそれはサン・ファン号につながる物語でした。


400年前、1611年にも、三陸に大地震・大津波が来たのでした。
波が引き、荒れ果てた石巻・月浦(つきのうら)。

すべてを失い、海辺をさまよう一人の若者。
その名は、リウタ。

そして、生き延びた猫たち。



荒れた農地は未だ回復せず、家族や仲間を奪われた人々の心の傷もまだ癒えていない。

そんななか、藩主・伊達政宗は若者や村人たちに、1,000本の木の切り出しという、新しい仕事を授けました。

雪が吹雪く山の中での伐採作業。

ひとり生き延びたリウタはイカレたようにお姉さんを探し続けていて……



徳川家康、伊達政宗、支倉常長らが、当時どのように国を率い、民を率い、立ち振る舞っていたのかも、垣間見ることができました。

2011年の大津波のことを引き合いに出しながらのナレーションには、おおいに考えさせられました。


そして、一隻の巨大な黒船が荒海へと乗り出します。
それがサン・ファン・バウティスタ号。

その昔、そんな復興ができたのですね。