少し時代が戻りますが、こどもの頃、ピアノを習っていました。
住んでいたところは超イナカで、お教室がないので、となりの県から先生に出張していただいていました。
隣の町じゃなくて、となりの県ですよ。
往復に時間がかかり、先生は一日がかりで生徒4人を見てくださっていました。
その時代は、「バイエル」「ブルグミュラー 25の練習曲」「ソナチネアルバム」の次は「ソナタアルバム」が標準だった頃です。
先生はわたしのために一般的でない道を勧めました。
モーツアルトやベートーベンの「ソナタ」へは行かずに、童謡やバッハの「インベンション(2声)」。
ピアノの発表会で童謡を弾いてる子、見たことあります?
たいてい洋モノ、弾いてますよね。
これは、かなり勇気がいることです。
インベンションは、シングルタスクだと難しいです。
(いや、シングルタスクだと左が和音でも難しいですね)
同時並行で複数の仕事、趣味、家事をすすめるような私にはたしかに向いてたのかも?
こうなった理由は、
器用だけれど、指が短くて力が足りない、
という身体的特徴のほかに、
本質的に、あなたには、こっちのほうが向いてる。という判断でした。
「あなたは将来、こういうのを弾くようになる」と。
生徒の本質をみてくれた先生に感謝です。
そうした緩やかな軽やかな曲を、父のオルゴールが並んだ部屋で弾いていたのでした。
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